運動不足って病気予備軍

信州大学で開発・実用化し、今では世界的に広がっている速歩計を買ったのは昨年でした。

昨年末までは、どうにか使っていましたが、正月を機にやめてしまいました。理由は「寒さ」そして雪。

まあ、そんなに雪も降らなかったし、この地は冬でも風がないので歩くと暖かいのです。でも、それを理由にしたということです。

3月になったら。

4月になったら。

5月になったら。

6月になったら。

でも出来ませんでした。郵便物を取りに出るのさえおっくうな私は、筋金入りの「運動嫌い」なんです。

でも、体力の低下。

そして運動しないから、余った時間をついついパソコンに向かってしまう。ますます身体の調子が悪くなる・・・の悪循環。

とうとう決心したのが今日でしたが、すでに半年たっています。

都会の方は「銀座まで」と思うと歩かざるを得ません。でも田舎の私は、本当にドアから車まで歩けばいいんです。

ほんとにホント! ドアから車までを半年続けました。そして身体を壊しはじめました。

今日は暑い中。

喫茶店まで歩きました。

坂なので、頻脈がこわくて、6600歩を3時間かけました。

坂がきついので、300カロリー消費しました。

速歩計は坂もひろってくれます、上り坂は速く歩くと

速歩の音楽が鳴りますし、カロリー消費も高くなります。

食べたもののカロリー計算。運動のカロリー計算などをけっこう楽しくやっています。

きっと健康的になれると思っています、仕事は頭より身体ですから。

コラム(17)自分で治す力・信じよう

精神科の敷居はどんどん低くなり、⼈々が気軽に精神科の⾨をくぐる時代。その中にどんな問題点が潜んでいるかについて書いてみたいと思います。

気軽に受診することは必ずしも悪いことではありません。軽いうちに治せるという利点があります。

しかし、どこからが「医療」で、どこからが本⼈の考え⽅や環境の問題であるかなどの線引きが難しく、そういう患者さんが多くなっているのが最近の特徴だと言えます。

急に会社に⾏けなくなった40歳の男性は、「上司とうまくいかなくなったが、最初は頑張って⾏っていた。しかし、朝になると気分が悪くなり、家を出る時間になるころから動悸がしたり吐き気がしたりして、どうしても家から出れなくなり会社を休んでいる」ということで来院されました。

気分も憂うつで、不安も増して、夜も眠れないといいます。気が強くて⾃信過剰の⾯と、⾮常に⼩⼼な⾯が同居しているように見えました。外⾯(そとずら)がいいので⼈間関係は悪くないらしいです。

患者さんの問題や環境はさておき、夜もぐっすり眠れていなければ翌⽇に疲れを残し、体調も気分も優れないだろうということで、まずは多少の安定剤を処⽅しました。

初期の段階だったので、症状はいったん改善しました。が、その後、彼の体調不良の訴えはエスカレートしていくことになります。

「職場復帰のハードル」を越えるのがなかなかうまくいかないのです。どうも薬だけの⼒では無理のようでしたが、すべては薬や「病気」のせいにしてしまうのでした。

でもここではっきり⾔おうと思います。

⼈間にとって、「病気」はその⼈の⼀部にしかすぎません。健康な⾯の⽅がはるかに多いはずです。ですから誰でも⾃分で治す⼒を持っているのです。医療はそれを⼿助けするにすぎません。

そして実は、「病気」と「性格」が重なり合って、症状を不安定にさせたりエスカレートさせたりするという特徴が⼼の病にはあります。

例えば、マイナス思考の⼈は、起きたことの悪い点ばかりとらえてしまうので、ますます悪くなってしまうといったようなことです。

⼼の病気は、気質や性格、そして環境ときっかけがすべてそろったときに発症します。

それは何も⼼の病に限ったことではないかもしれませんね。⾝体の病気も同じでしょう。⾷べ物や不摂⽣と、体質や遺伝的要素などすべてがそろって初めて発症するのですね。

ここがポイント!

ですからどんな病気であってもまず、⾃分を振り返ってみましょう。

薬に頼り過ぎたり専⾨家に任せ過ぎたりするのはよくないと思います。

⽣活習慣を変える。

⾃分の頭で考えたり友⼈に相談したりする。

親⼦や夫婦で向き合う。

いろんなことを総動員し、本来の⾃分が持つ⼒を信じて病と向き合いましょう。

逆説的ですが、そんな⼈にとってこそ、医療者側もまた最⼤限にその専⾨性を発揮できるのだということを知っておいてほしいと思います。

 

 

 

コラム(16)働くことが治療になる

 

私の患者さんには、働いていない⼈も多いのです。

働くことは病気だとか健康だとかと関係なく⼤切だと思うので、無理強いはしないのですが、チャンスがあれば勧めることにしています。

必要は発明の⺟という諺があります。必要に迫られての⼯夫こそが、発明に発展するという意味です。同じことが仕事にもいえると思います。

お⾦なんか⼆の次、とにかく働きたくて働きたくて、という⼈などそんなにいません。みんな⽣活のため、生活のために働いている⼈がほとんどです。ですから患者さんがお⾦に困っている時やお⾦を欲しがっている時に働きかけるのがコツだでしょうか。その時こそ提案のタイミング。

「あなたの欲しい物を買うお⾦はあるの︖」

「お⾦がないのにどうやって暮らしていくつもり︖」。

そんな問いかけをしているうちに患者さん⾃ら「働くしかないか」と思うようになることが多いです。そうなったらしめたもの。

⽣活保護で暮らしながら通院している35歳の男性患者さんは不規則な暮らしを⻑年続けていました。勤めはするのですが、どこも⻑続きしないのです。その彼に彼⼥ができた。

彼⼥は健康で普通に働いている方ですが、収⼊はかなり少ないようでした。

所帯を持てる状況ではないが結婚がしたい、⼦どもも欲しいといいます。

私は病気の⼈同⼠であっても同棲や結婚に好意的です。しかし「⼦どもを産む」ことに対しては、慎重にならざるを得ません。

「結婚は賛成だけど、⼦どもを育てることはとても責任の重い、またお⾦もかかることだよ」とアドバイスします。

そこで⼀⽇も早く⼦どもをという彼⼥も交えて話し合いました。

「同棲でも結婚でもいいと思う。でも⼦どもをつくることは2⼈の⽣活が安定してからだよ」と意⾒を⾔いました。

彼らは今現在の同棲に⽔を差されたように感じてとても落ち込んだように見えました。

⼼配していましたが、1カ⽉してやってきた2⼈。「反対された気がして落ち込みました。でも2⼈でよく話し合いました。そして今は同じ会社で製造作業員として働いています。絶対結婚したいと思って」。

あんなに調⼦の悪かった彼が⼀体どうしたというのだろう。

働くようになったのです。

そうしたら⽣活も規則的になり、気分の落ち込みも少なくなってきました。その後、彼の病状は明らかに良くなっているように思われます。

私の出版した本に「誰にとっても仕事は通院治療、そして作業療法。治療してもらってお⾦までいただいて感謝、感謝」という⾔葉があります。

ただ、働くことは誰にとっても⼤変なこと。

だからこそ、必要に迫られることが必須なのだと思います。

あれが欲しい。これも欲しい。

結婚したいし⼦どもも欲しい。

そうやって欲望や夢を持てる⼈間に育てておけば⼈は⾃然に働くようになると思います。

働くために⽣きているのではないのです。

夢を叶えるためにみんな頑張って働いているのですから。