働くということ その2

せっかく行きたかった高校に入学したのに、いろんな事情から不登校になっている少女がいます。
高校には行けないのに、週末にはアルバイトをしているということです。
それもけっこう長く続いていて、それなにり頼りにされているようなのです。

もちろんご両親は嘆きますよね。せめて高校だけは出てほしいと。

でも私の考えは違うのです。
どんな仕事でも、赤の他人の中に混じって働いて、お金を得て帰ってくるって、すごい能力だと思うんです。

学校生活で得られることはもちろん、とても大切なことばかり。

それでもなお、わたしはアルバイトをしているその少女を精一杯応援しています。

勉強のできる子供が、社会に出てからうまくいかなくなる確立って
けっこう高いものがあります。
でも、若い頃からからだをはって働くことをしてきた若者が、
社会でうまくいかなくなる確立って、ほとんどないんです。

そんなことみなさん、知ってます?
知らないの? それとも知りたくないの?

勉強はいくつになってもできますが、働く習慣は若いほどいい。
若くて、誰に注意されても「はいっ!」って聞けるすなおなこころを持っているときに。

もしあなたの子供が、学校に行きたくないといったら。
せめて高校だけは・・・などという姑息的な意見でごまかす前に。

いいよ。
じゃあ 働きなさい。

ぜひそう言ってあげてください。

若い人をたくさん診てきた私の、
今もっとも大切にしている考えのひとつです。