下手(へた)の味(すみません)

 

今朝起きたら、10センチほどの雪が積もっており、

しかも降りやみません。

気にもしない雪ですが、高速が通行止めになり、子どもたちが帰るので

かなりやきもきしました。

午後、雪のために桜お花見が中止になったという友人たちが

訪ねてきてくれました。

ふたりともピアノ初心者です。

幾分たどたどしいピアノを聴かせてもらいました。

なぜか感動しました。

ピアノって上手、下手じゃない。

ピアノを好きか嫌いか。

練習しているか、していないか。

その違いだけだと思いました。

幾分たどたどしく一生懸命に弾くピアノになぜかひそかに

感動しました

私も過去の栄光(同じ曲ばかり弾いてる)にしがみつかず、下手なりの

味のあるピアノ曲を弾きたいと心底思いました。

 

 

忘れていたピアノの音色

 

友達に「遊びにおいでよ」と言ったら、あっという間に日程が決まった。

返事だけの人が多すぎる中、行動派の人っていいなあ。

友達はあるスポーツが超得意なので、その話で盛り上がるかと思っていたら・・・・

なんとピアノの楽譜をいっぱい持ってきて 驚いた。

夫とふたり、ピアノ談義とピアノの弾きあいっこで盛り上がっていた。

私も仲間に入ろうとして頑張ったが、すっかりピアノをやめてしまったので ただの一節も

弾けず、涙が出た。

友達のピアノ歴は私とちょぼちょぼだけど、人が弾くピアノの音色は優しくて、又 ほろりとした。

そこでまた 私も、と挑戦をはかったが・・・・・・

ラブも。

枯葉も。

ショパンの遺作20番も。

バッハも。

秋のささやきも。

乙女の祈りも。

ただの一節も弾けなかった。

あれだけ聴衆を魅了した(?)私のピアノの腕は 完全に ゼロになっていた。

また弾こうかなあと独り言をつぶやいたら、レモンがうなづくように鳴いた。

今日は妹の手づくりの料理とケーキでお互いの日々の苦労をねぎらった。

「ピアノ」という生き方

10年前に少し習っていたピアノの先生の55回目の発表会。
甲府まで行って弾いた。

ピアノを習った幼少のころから。
ピアノが好きで好きで仕方がないという。

80才を越えた今も。
韮崎と甲府で生徒さんを教え、発表会もこなす。

月に2回は東京の音楽会に日帰りで行くというから驚く。

いつも楽しそうに生きておられる。
ピアノ、ピアノ、ピアノづけの人生。
ピンクのドレスがよく似合っていた。

帰りになじみの「喫茶ダン」に寄った。
あいかわらず美味しい珈琲がいただけました。

バイエル102番

バイエル102番。

とうとう受かりました。
たったの短い一曲に3ケ月もかかりました。

わたしは負けず嫌いの頑張り屋なので。
先生が〇をするまで、根をあげません。
なかなか〇をくださらなくて。
そこまでしなくてもいいのでは? という意見は大半です。

でも、わたしは「きちんと弾く」ことは大事だと思うのです。
何事においても、きちんとしているわけでないからこそ。
こおゆうことにこだわることは、悪いことではないと思っています。

バイエルは106番まであります。
10年もかかっています。

来年中に仕上げたいと思っています。

「自己表現」より「人助け」

このごろ、アフタークリニックにかまけきっている。
心を入れ、気合いを入れて仕事をすると、精力を使いはたす。
ブログを書く時間がとれない。

それに、ブログは、人助けではない。
自己表現の場だ、読む人も元気な人だ。

アフタークリニックは、今 困っている方もいる。
そちらに力が入るのは自然だ。

ところが、今日のピアノ発表会にともだちのほかに、知人が来てくれた。
私のブログのファンさんだ。

こんな素敵な手作りの麻の袋。
添えてあった手書きのはがきに書いたあった言葉。

「いつもブログで元気もらっています、ありがとう。今日はがんばって弾いてね」
と書いてあった。

わたしみたいにつきあいの悪い冷たい人間に対して。
これはありがた過ぎる。

ご無沙汰してたブログも今日は書いた。
Mさん それに友達のK子さん、今日はありがとう。

今日のピアノ。
他の人が上手すぎて、ちょっとめげてしまいました。

ひさしぶりにレモン登場。寝てます。

ピアノー秋のスケッチ


わたしとピアノの慣れ染めは、ちょうど12年前だ。
結婚した夫がピアノを独学で弾けると聞いて、私もやろうと決めた。
先生について習ったが、甘くなかった。
とても手に負える代物ではなかった。

何回もあきらめてピアノから遠ざかった。
けれど、3年前からやっと続いている。
12年かかってバイエル102番までいった。偉い!
(ちなみにバイエルは106番まで。もう少しだ)

やっと「才能」とやらのないことが、はっきりした。
なんでもこなせてきたので、自分でなかなか認めることができなかった。
だから何回もやめたのだと思う。

今は認めている。
うまくなれないだろう。
だけど、楽しめればいいと本当に思えるようになった。
うまい下手は関係ない。

とにかく音響とピアノの良い大きなホールで弾くことが趣味だ。
はっきり言う。
とにかくとても気分がいい。

わたし、ピアニストよ。

そんな気分なのだ。

おとなさんたちは大きなホールで弾きたがらない。
特に夫などは、あがりっぱなしで、見てても気の毒なほどなのだ。

スポットライトが当たるという意味では、
結婚式の花嫁さんになるより。はるかに気分が良い。
自分に対する誇りが持てるし、楽しい。

今年は「秋のスケッチ」
今の景色にぴったりだ。

秋の景色を眺めるレモンを思い出しながらロマンチックに弾こう。

別れ

大阪で買ったわたしのグランドピアノ。

夫もピアノを持っているために不要になり、夫の事務所に置いてあった。

先日、突然譲ってほしいという人があらわれた。

ここ数年、弾いていない。

でも、いつかマンション暮らしになるかもしれない。ぜったいないとは言えない。

そう思って、手放さずにいた。

マンション用の消音つき特別仕様グランドピアノなのだ。

買いたい人は小学生の姉妹らしい。

そんな可愛い女の子たちが毎日弾いてくれたら。

どんなにピアノはうれしいだろう。

泣いて喜ぶのではないだろうか。

家にあるピアノでさえ、毎日は弾かないわたしが持っているよりずっとしあわせだ。

悲しかったけどてばなすことに決めた。

決めてからまた「やっぱり手放さない」と言い出した。

でも。

執着を捨て何かをてばなしたら、また流れが変わって必ずいいことが起きる。

今までそうやって生きてきてじゃない、そう自分に言い聞かせた。

最後に一曲弾いた。

☆  ☆  ☆

(お知らせ)出身高校(滋賀)の東京支部HPへのリンクをはりました。

ひさしぶりにピアノを。

ピアノが続いているのは、ひとえに友人のおかげです。

いい意味でのライバルなんです。

友人同士、実は悪い意味でのライバルだった、ということもとても多いようですね。

でも、私の場合はいい意味です。

なあなあの友だちではないので、きびしいと感じることもありますが、

そんな友を持てることはしあわせではないでしょうか。