母の日だった(らしい)ですね。
というのは、子供たちから花と珈琲が届いたのです。
子供たちも気まぐれですから、音沙汰ない年も多いのです。
さて、今年は驚きました。
海外に住んでいる娘が、たまたま金沢に戻っている(らしい)です。
私がよく行っていた珈琲豆屋さんの珈琲パックを母の日ということで送ってくれたのです。
そこにちょっと汚れた手紙が入っていました。
「いかがお過ごしですか。
こちらは親子三人で元気に暮らしています。」
から始まり、生まれて一才になった長男のことが、こまごまと
書かれています。「可愛い、可愛い」の連発であるその手紙は
遠く離れて住む孫を心配する姑に私が書いた手紙だったのです。
47年後に見た、自分の書いた手紙!
私は30年前に離婚していますので、もう元の婚家とは縁がありません。昨年姑が亡くなり、家の整理をしていた娘が見つけて送って
くれたのでした。
その手紙は、若い母の、子供への愛情や姑への優しさにあふれた
手紙でした。今の自分とはまるで別人。こんなにも変わるのかしら。
実は私は10年前の母の日のころ、この手紙の長男を亡くしています。それも、カーネーションを送ってもらい、そのお礼の☎を入れたけれど、息子が出なかったので、留守電に「元気?」と入れたのが最後になってしまったのです。
しつこく☎しておけば良かった、と後悔ばかりです。
それ以来、悲しくなることが多い4月、5月なのでしたが、自分が出した手紙がブーメランのように自分に返ってきて、なんだか嬉しいような、優しいような気持になりました。
思わずタイムカプセルを開けたような気分です。
ブログ「私流・しあわせの見つけ方」ももう10年以上になります。
きっと、年老いたある日。
このブログを開いて、まるでタイムカプセルを開いたように「ああ、そんなこともあったなあ」とはるか昔を懐かしみ、そこから愛や優しさや勇気をもらえることもあるかもしれません。
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