この頃、森林浴にはまっています💛

このごろ、森林浴にはまっています。

リラクゼーション効果もありますし。

NK細胞が活性化されて免疫機能が上がるらしいです。

 

家自体が森の中ですから、家のまわりをウロウロしたり。

森を目がけて、3000歩程度ですけど、朝に夕に歩いています。

 

今日は通りがかりのカフェで、セロリとレタスの野菜ジュースをいただきました。

夕方から仕事ですので、少しゆっくりできました。

 

今の住まいに移ってから、なぜこんなに健康になったのだろう。

不思議で仕方ありませんでした。

それが森の効果だと言われたら、そうかもしれないなと思います。

連載コラム(30)心が宿る場所を大切に

<30>⼼が宿る場所を⼤切に

この夏は久しぶりの猛暑だった。旅をした私も旅先の暑さでバテたが、⾃分の「疲れ」が暑さ負けなのか仕事疲れがどっと出たのか、はたまた旅⾏という慣れない環境に適応できていないのか悩んでしまった。それがきっかけで私は「疲れ」とは⼀体何で、どこから来ているのかなどについて思いを巡らすことになった。

そんなある⽇、出張先で読んだ新聞が私の⽬を引いた。それは「体で対話する⽣き⽅」というタイトルで、ダンサーの⽇常を追ったドキュメンタリー映画を紹介するものだった。ダンサーの「⾃分の体に敏感になると⼈の気配も分かるようになっていく」「体が柔らかく開くと⼼も開く。そうすると相⼿も受け⼊れてくれる」の⾔葉が印象的だった。監督は「⾃分の体に意識を向けるきっかけになってほしくて」この映画を作ったという。

精神科医というと、⼼ばかりを⾒ていると思われるかもしれない。でも私は、患者さんの姿勢や傾きや太り⽅などを同時に診ている。「⼼と体は⼈間が便宜上分けただけで、本来は分けられるものでない」というのが私の持論だ。

⻑く⼼の不調に悩むA⼦さんはあちこちの病院に何年も通院した後、半年ほど前に当院に変わってきた。幸い半年で症状が改善した。しかし喜びも束の間、引っ越しをきっかけに調⼦を崩した。A⼦さんは引っ越しで無理はしていないと⾔い張った。むしろ広く快適な家に越してうれしくて仕⽅がない。それなのに精神病状がぶり返したことに納得がいかないと⾔う。落ち込む彼⼥を前に私もハタと考えこんでしまった。

しかし、こういうことだと思う。新しい⽊の⾹りのする住みやすい⼀軒家に何の不⾜があろう。しかし、いくら⼼はうれしくても、彼⼥⾃⾝の体はそれまでの狭いアパート暮らしにすっかり馴染んでいた。動線も気づかいも異なる新しい住まいに、まだ体が馴染めずに緊張を強いられ、その結果、⼼も疲れてしまったのではないだろうか。

「引っ越しくらいで」あるいは「たかが部署が変わっただけで」と思う⼈は多い。けれど、環境の変化は、知らず知らずのうちにまず体に負担をかける。その結果、体の緊張から⼼の不調を来す⼈は案外多いのではないだろうか。

体の専⾨家であるダンサーと、⼼の専⾨家である精神科医が同じことを考えている。「柔らかくしなやかな体が柔らかい⼼をつくる」「体の病気の遠因が⼼にある」「⼼の病気のきっかけが体だった」などだ。なんだか調⼦が悪いなぁ、という時は、「体」にも「⼼」にも意識を向けて、ぜひあなた⾃⾝との“三者会談”をやってみてほしい。