アフター・クリニックの裏方

さわやかな晩秋の休日だった。
こんな日は、家が一番だ。
アフター・クリニックの準備で一日が終わった。

開業は金沢と大阪、2回の経験がある。
開業も大変ではあった。
しかし収入的には、どうころんでも楽である。
保険診療で守られているからだ。
薬剤会社や医療機器のメーカーなどが、助けてくれたり。

今回のものは、事業だ。
体制に守られている医療ではない。

わたしは昔から、ちゃちぃな反体制分子だ。

      

そんなある日。
突然、夫が言った。

「あなたに何かあったら、どーするん」

わたし「えっ?」

夫「あなたに何かあったら、どーするん」

びっくりした。
私に何かあったとき? ・・・・・・・あり得る。
唐突でびっくりしたが。

何があってもいいように、会社組織のスタッフと組んでいる。

そのスタッフたちは、今 システムの開発や、いろんなしくみを作るため。

昼夜なく働いている。

誰にも見えない仕事として。

ひとりでできることは少ない。
システムを作ったり、出来上がった原稿をメルマガとして送ったり。
サイトをわたしたちが使いやすいように改良してくれたり。
わたしが本業をやっている時にも、働いてもらわないといけない。

文字通り、わたしの手となり足である。

これはボランティアではない、お金がかかるのだ。

しかし、彼らにとっても。
好きというだけではできない、でもお金もうけだけでもない。

事業というのは、誰にとってもそれ以上の何かがないとできない。

ピアノを弾くと、かならず足元に来て、聴くレモン。

夕飯どき。

やっぱり夕飯を食べる親たちのそばに来る。

レモンはひそかに甘えん坊である。

今日はたくさんの野菜をやっつけた。
やっつけた、という感じだ。

レモンもいちごも食べれんね。