心身の疲労度の測り方

毎日の暮らしはとめどなく続いていますが、暮らしはいくつもの家事でなりたって
います。それを思いつくかぎり細分化して書きだしてみます。

たとえば、朝食作り、茶碗洗い、生ごみ出し、洗濯、洗濯干し、アイロンがけ、新聞読み、昼食作り、
スーパーの買い物、車の運転、銀行や郵便局、草取り、花の水やり、夕食作り、夕食後の茶碗洗い、
テレビ、生協の注文、掃除機をかける、部屋の整理整頓、おふとん干し、ふとんの準備、
友達と長電話、パソコン、編み物、洋裁、ピアノレッスン、種類書き、散歩、プール、などなど。

そしてそれを

依存しているものは、そこからのぞいて、残りのものを 三つに分けます。

Ⅰ、好きな家事、好きな趣味

Ⅱ、どちらでもないもの

Ⅲ、苦手なもの

に分けます。

わたしの場合、パソコンとか編み物などは 疲れていても、ついついやってしまうものなので
それはのぞくとして、家事の中味を以下のように分けます。

Ⅰ、料理、茶碗などの洗い物は 好き。

Ⅱ、だいたいは どちらでもない、に入る。

Ⅲ、部屋の整理整頓、車の運転、友達との長電話、などは 苦手。

好きなことというのは かなり疲れていても出来るもの。
好きなことがしたくないときは かなり疲れていると考えてよい。

苦手なことでも、とても元気があるときには出来るもの。
苦手なことでもしたい気分のときには「心身が健康的なんだな」と認識する。

仕事から帰って、夕食の準備をいそいそと出来るときはいいのですが、
料理を作る気分になれないときには「疲れている」と判断しています。

これを使うと、仕事から帰宅したときには その日の疲れ具合が一目でわかります。
疲れた日には手抜き料理に、早寝を決め込みますし、
そんな日が続くときには 要注意。早めの対策を考えるというわけです。

反対に、苦手なことは よほど元気でないと気分の乗らないもの。気分の乗ったときに
するようにすれば、無理がきません。

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心身疲労度を見る作業は、ずっとおうちにいてマイペースで動ける方や、心身ともに健康で余裕の
ある暮らしをしている人にはあまり関係ないかもしれません。
しかし、何事も自分のペースだけでは決めれない忙しい仕事をなさっている方、それから 
こころの病をもっていて、療養中の方、それから ご高齢の方には 参考になると思います。

わたし自身はこの方法で自分を管理していて、無遅刻、無欠勤を更新し続けて37年になります。

うつ病の方などでも、その方が好きなことでも出来ないときは まだまだ回復しないときと考えます。
そしてじょじょに好きなことからやっていただきます。苦手なことはしなくていいよ、と
アドバイスします。そういう指針をしめしてあげることがとても治療的になります。

        ☆     ☆     ☆

ところで 心身の疲労度を測る必要もないほど マイペースで余裕のある暮らしをしている方
は 心身面で問題ないでしょうか。

最近わたしの友達が癌になりました。その友は 田舎暮らし歴20年。本当にマイペースで暮らして
きた方です。そんなに健康なのに、って感じです。

その友と話したのですが、あまり緊張のない暮らしというのは 副交感神経が優位になりすぎます。
それもまた 体に良いことばかりではないようです。

人間には、ストレスも緊張も必要なのではないでしょうか。

忙しいと思う人はたまにのんびりと。

 のんびりと暮らしていると思う人は たまに緊張感のあることを。

といったところでしょうか。