ピアニストになる。

wata1

ピアノの先生の所に行ったとき、自分の持っている教則本ハノンとバイエルを並べ、

正座して、問うた。

「先生、私はそんじょ、そこらの生徒とは違うです」

先生「何が違うの?」

(私「ピアニストになりたいんです」というわjけにはいかないので)

わたし「10年後に、人前で10曲くらいでリサイタルできるくらいになりたいんです」

先生「そう。で、レベルはどのくらい? すごく上とか 下とか 真ん中、とかあるでしょ?」

(私「すごく上っていうわけにはいかないので」)

わたし「素人ってわかってもいいけど、途中でつかえてしまうとか、ヘンな音を出すとか、そんな

感じで不愉快になる演奏でなかったらいいんです」

先生「そう。だったら ハノンもバイエルもいらないわ。今やっているショパンを少しづつ

やりましょう」

私「・・・・・・・・・・でも、そればかりだったら飽きるんです」

先生「どうせ、一生かけたって満足に弾けるようにならないのがピアノよ。

だったら、同時に二曲か三曲をやればいいの。毎日少しづつ少しづつ、楽しみながら 

ジグソーパズルを埋めるように一生かけて楽しみながら練習するのよ。パズルが

埋まったときが弾けている時よ」

私「・・・・・・・・・はーい、わかりました」

           ☆       ☆       ☆

ジグソーパズルを埋めていくように、練習する。

それが一生続くだけ。

この言葉、大好き。

ジグソーパズルを埋めていくように、時間を埋めていったら それが結局は

一生ってことなのね。

ピアニストになる夢は捨ててないけど、わたしの先生にそれを言うのは、もうやめるわ。

           ☆     ☆     ☆

プールから帰るのが9時半で、

それからブログを書くのに、25分はかかるから、

それから寝るまで、5分だけピアノに向かうのよ。5分でいいんだって。

♪♪ を 一小節弾くだけで、それが楽しければ、ちゃんと一回分のパズルを埋めてるのよ。

わたし、きっといつかピアニストになれるんじゃあないかと思っているの。

途中で人生が終わっちゃったら、それはそれでいいしね。

実は全員が途中で人生が終わっちゃうのよね。

でも、どうせ途中で終わるのなら、今日の5分だけでも楽しいことで埋めていって。

その5分が、何かにつながるような。そんな生き方がしたいのよ。

ピアニストになりたい、なんていうのは、もう先生の前だけでなく、私の中でもやめるわ。

「目標は必要だけど、目標なんていらない」っていうパラドックスが

存在するものらしいから。