昔からずっと思っていました。健康で働きざかりの人の給料が安過ぎます。
94歳で亡くなった父は、普通の公務員でしたが、年給はなんと月29万円いただいていました。
34年間にいただいた年金は 億単位ですよ。不公平すぎません?
今、公務員だったり大きな会社に勤めていたたくさんのお年よりが、今月20万円以上の年金をいただいているのでは
ないでしょうか。
一方、大学を出たばかりの人の初任給が20万にならないところが大半です。現役の人の給料が安過ぎる。
大きな会社に勤めていた方が亡くなって、その奥さんにいく遺族年金が、身を粉にして働くおばさんたちの賃金より
高いってことは ざらにあると思います。
今の制度は 同じ会社に長く勤めた会社員とその妻が有利なように作られている制度です。
給料の高い医者の私は職場を変わったり、開業したりしているので、今年金をいただくと 月10万円なんです。
うそではありません。
何よりおかしいのは、夫が亡くなったら妻に遺族年金がいきますが、妻が亡くなった場合、夫には遺族年金が
いきません。今私が亡くなっても 月5万ほどの遺族年金さえ 夫は受けとれないのです。
男性は会社に勤めなさい、女性は奥さんでいなさい、といって作られた制度だからです。
一生働かなくても暮らしていける女性がいる一方で、私の妹も私も 働き続けなければ暮らしていけません。
わたしたちの人生設計が悪かったのでしょうか。
高い給料をいただく会社員と結婚しなかった私たちのせいでしょうか。
多分、そうでしょうね。
そうやって生きることのほうが 楽できるなんて 夢にも考えてなんかいなかったから。
だったら、助けあおうじゃないの。
一緒に働いて、一緒に料理をつくりあって、さいわい広いわが家を分けあって、助けあって暮らしていこうじゃないの。
きっと楽しいよ。
それがわたしの提案でした。