今日は覚悟のいる日でした。

毎週、月曜日になると「今週も無事、うまくいくかしら」と不安でいっぱよ、とナースに言ったら

「馴れ合いになってない証拠。いいことですよ」と言ってくれたのが、今週の始め。

でも、とうとうひさしぶりで、問題をおこしてしまいました。

時間との戦いの中で、また 自分自身もつぶれないように気を配りながら 仕事をこなしているので

いつも「問題が起きる」可能性は あるわけです。

今日は入院患者さんの家族から「ろくな診察もしなかったくせに、結論めいたことを言った」と

大変なおしかりを受けました。

家族総勢で 責めたてられたのでちょっとまいりました。

100のうち 80 良くて 20 悪い点があると 家族の方は そこを責めたててこられます。

でも ぜったい 言い訳はせず その 20 の悪かった点だけについて あやまることにしています。

本当は家族の勘違いだと思うことのほうが大きいのですが 「勘違いをさせてしまった言葉を使ったのは私だから」と思って謝罪します。

そうやって 心から いたりませんでした、と 頭をさげたあと、患者さんが良くなるように謙虚に一緒に考えるのが一番こじれない

解決方法です。

一番ややこしいときに夫から 「今日のカレーのルー、どこにあったっけ?」と 電話がかかってきました。

でも カレーを作ってくれるだけ ありがたいです。手術の最中じゃないから ダイジョーブ。と、ポーカー フェイスで電話にも出ます。

ものすごい忙しい時間をさいて 無理な診察を 余儀なくされているのが現状ですが「忙しい」などの いいわけは通じません。

家族にとったら 大切な 夫や妻や 親ですからね。

家族の方は 不満を 我慢することはないと思います。

我慢はせず 不満は 早めに口に出すことです。

医師といっても 人間です、器械じゃないから まあ むつかしいことが いっぱいあって当然です。

疲れていたけど 今夜も プールに行ってきました。

毎晩 一時間ほどのプール通いは かなり 私の精神を助けてくれている気がします。

一週間の仕事が無事すむと、本当にほっとします。

自分から 忙しい職場のほうに移ったのだから 仕方がありません。

母に「お前は苦労症だね」とよく言われたことを思い出しました。

看護師さんに「自信なくしちゃったわ」と ぐちったら 「先生はチャーミングだから まだまだいい仕事ができますよ」

とはげましてくれました。

「素敵な先生に診てもらってうれしい」と 言われることが わたしの一番うれしいことです。

寝たらまた元気が出ます。