私は声も大きく、大股で歩き、おおざっぱで、元気。
しっかり者で、負けず嫌いで男まさりな性格だ。と、自分でも思う。
わたしを可愛いという人は、まあいないだろうな。いたら気味悪いし。
でも一方で、とても優しい一面があって、この面は、知る人ぞ知る。
人に知られていない、ものすごく隠れた一面だ。
私の優しさに気づいてくれる人は、多分、気づいた人自身が
同じ優しさを持っているから気づくのだということをよくよく知っている。
だから、私を優しいと知っていてくれる人を大事にして、そんな人としか
しかつきあわないと決めている。そう決めてしまえば生きていくのがとても楽になる。
そして、もうひとつ。
わたしが相当のマヌケだということは、これは夫しか知らない。
今日、仕事に出てきたら、夫から電話。自分のカギ束を知らないかという。
あわててバッグを見てみると、夫のカギ束で運転をしてきて、自分にバッグにしまっている。
玄関に置いてあった夫の鍵束をつかんでしまったらしい。
鍵束なんて、ついているホルダーもカギ数も違う。
気がつかないなんておかしい。でもこんなことはしゅっちゅうだ。
夫は相当困ったらしい。
こんなこともあった。
ある日、私は履いている靴がちょっと大きい気がした。
夫に「最近 わたし痩せたみたいなの。靴が大きく感じるわ」
その靴を3日も履いてから、わたしが痩せたんじゃなく、履いている靴が
夫の靴だと気づいたのだった。
23.5 と 25.5 大きさも違う、靴も違う(メーカーが同じで似てたんです)
でもわたしってそんな人なのだ。
一番危なかったのは、ロフトにかけるはしごをフックかけないで
ただかけただけで、上っていったとき。
はしごの頂上部分に足をかけた途端、ダーンとはしごともども落ちて、わたしは気絶するほど
胸を打って倒れた。
はしごに欠陥があったのかなあって夫が心配してくれたが、
フックかけないで登ったということは、言えないままだった。
夫が作ったはしごだったから、夫はとても恐縮していた。
はしごって 斜めに架けるだけで 落ちないのかと思っていた。
この時は命びろいをした。
まあ、そんなこんなで、自分でも 自分を信用できないまま生きている。
そうそう、高速道路を逆走したこと。
実は・・・・・・・・・・・・・ある。逆走まではいかないけれども。。。似たようなこと。
幸い、患者さんの薬を間違えたり、仕事でミスをしたことはない。
仕事では周囲からも二重三重にガードされているしね。
私にとって仕事とは、最初で最後の砦かもしれない。
仕事をやめた途端、ボケた、ということのないようにしなければいけない。