半年がかりで、夜と休日をつぶして準備してきた講演が終わった。
半年もかけて、たった一時間だなんて馬鹿みたいだけど、本当にむづかしかった。
参加した方のアンケートを見ていたら、「すごく良かった」が3.5割、「まあまあ良かった」が3.5割
「普通」が2.5割。くらいだったかな。
「今年あった講演の中で一番良かった。また続きをやってほしい」とわざわざ言いに来た方もいた。
でもアンケートの中で一枚だけ「話にミャクラクがなく、ちっともおもしろくなかった」という人がいた。
夫に話していたら、「ちっとも面白くなかったと書いた人は、すごく頭の良い人か、すごく馬鹿な人だよ。
すごく頭のいい人だと思ったいたほうが正しいかも」と言う。
また「だいたいは、良かったと無難なことを言うのが、常識だよ」と言う。
わたしもそう思う。わたしは、決して講演が得意なほうじゃない。
話にミャクラクはなかったし、説得力もなかった。でも 自分では他人の評価とは別にとにかくよくがんばった
ことだけは認める。
「こころ」などという つかみどころのないことを話すのは、本当にむづかしい。自分が一番知っている。
☆ ☆ ☆
宿題のなくなった休日は、本当に楽しくて楽しくて、宿題があるというだけで どれだけプレッシャーが
あったことか、あらためて感じる。
ただ家事をするだけだったのに、心から楽しい一日だった。
プレッシャーがなく、したいことだけしている人の人生って、やっぱり気楽で楽しいのかなあ。
でも 10月の中旬までに、原稿をひとつ頼まれている。
10月の終わりにも、ひとつ講演がある。
もうちょっと気楽に過ごしたい気持ちは正直あるが、頼まれているうちが花かも、と思うので
機会をいただいたら ことわらない。
苦しむことはたしかだけど、かならず何か得ることがある、それがうれしいのかもしれない。
完璧に自己満足の世界だ。
しばらく休んだら、またやるしかないか。