働くということ その2

せっかく行きたかった高校に入学したのに、いろんな事情から不登校になっている少女がいます。
高校には行けないのに、週末にはアルバイトをしているということです。
それもけっこう長く続いていて、それなにり頼りにされているようなのです。

もちろんご両親は嘆きますよね。せめて高校だけは出てほしいと。

でも私の考えは違うのです。
どんな仕事でも、赤の他人の中に混じって働いて、お金を得て帰ってくるって、すごい能力だと思うんです。

学校生活で得られることはもちろん、とても大切なことばかり。

それでもなお、わたしはアルバイトをしているその少女を精一杯応援しています。

勉強のできる子供が、社会に出てからうまくいかなくなる確立って
けっこう高いものがあります。
でも、若い頃からからだをはって働くことをしてきた若者が、
社会でうまくいかなくなる確立って、ほとんどないんです。

そんなことみなさん、知ってます?
知らないの? それとも知りたくないの?

勉強はいくつになってもできますが、働く習慣は若いほどいい。
若くて、誰に注意されても「はいっ!」って聞けるすなおなこころを持っているときに。

もしあなたの子供が、学校に行きたくないといったら。
せめて高校だけは・・・などという姑息的な意見でごまかす前に。

いいよ。
じゃあ 働きなさい。

ぜひそう言ってあげてください。

若い人をたくさん診てきた私の、
今もっとも大切にしている考えのひとつです。

わたし流しあわせの見つけ方

働くということ その1

働くことが好きです。

汗水たらして働く、気合を入れて働く。そうやって働いている人を見ると、すてきだなと思います。

適当に働く、楽して裕福でいられる。そうやって一生を送ることがしあわせだという考えがあってもいいでしょう。でもわたしは、働くことが好き。一生懸命働いている人を見ることも、好きなのです。

そういう意味では、精神病にかかった患者さんの多くは働くことができません。
それはだめな人でしょうか。だめな一生でしょうか。

わたしは、そうは思いません。
健康ってたまたま恵まれたものだと思うのです。
たまたま健康に生まれた、たまたま能力があった、
たまたま普通の家庭に生まれた、たまたま働き者の夫に恵まれた。
あなただってそう。みーんな、たまたまです。

なのに精神を病んだ人を見て、わがままだとか、怠けているとか、弱いとか言う。「もっと心を強く持ちなさい」と励ましたりたりする。

「ゆっくり休むこと、病気を治すことも仕事よ」
そう、患者さんに言います。

病気を治すことも仕事です。

患者さんも、わたしたちも一生懸命働いているのです。

わたし流しあわせの見つけ方