心の病向きあうために15 健康の目安

精神科医の小倉 清 先生が その著書の中で 健康とは の目安として あげるおられるものが

あります。

1、不安をどれだけコントロールしているか。(不安があるのはあたり前という前提で)

2.怒りをどれくらいコントロールしているか。(怒りがあるのはあたり前という前提で)

3、人に与えているか。

4、変化に対応できているか。

5、現実をみつめているか。

こころの健康とは何か? という答えは 優れた精神科医であっても、人をすぐ納得させられるような

 ぜったい正しいという答えを持っていないのではないでしょうか。

それくらい 言葉で伝えることがむづかしい問題です。

わたしは「その人が その人らしさを生かしながら 周囲と適応して しあわせ感を持ちながらで生きているか」

だと思っています。

こころの病気とは 一言でいえば 適応障害です。

その人らしさを生かしていないとき 病気になります。

環境になっとくして、それなりにその環境に適応していければ 健康です。

能力は関係ありません。それぞれの能力に応じていればいいのです。

わたしが言葉で表現すれば、そういうことになります。

こころの病気になるということは、 あれ? 何か 違うぞ。方向が違うぞ。

違う方向でがんばりすぎて、無理がいってるぞ。という感じを カラダや精神が感じ始めたということ。

だから、何が違うのかな? ということを考えていけば良くなるってだけの話。

でも だいたい 人はそれを認めたがらないし、変わりたがらない。

だから 病気から抜けられない。

でも パラドクシカルなんだけど 「ああそうか」と そういうことを感じる感性がある人はまた

病気になりにくいんですなあ。

感性が鈍いから 病気になっているのに 感じろよ、っても無理なことが多いので そこが

問題。

だからそこが医者の腕の見せどころ。また 患者さんが 一世一代の覚悟をしないと治っていかないところ。