メンタルが強い、弱いということ。

メンタルを強くするってどういうこと?

「メンタルが弱いんです」という言葉を聞く機会が多くなった。

ごく普通にそういう言葉を使う時代になった。

メンタルが弱いということは、自己申告なので、本当かどうかはわかりません。

自分で思いこんでいる場合がまずひとつあります。

もうひとつは周りが思いこんでいる場合。つまりそれはまわりが強くて、頼らせて弱くしている結果なのに、相手を「弱い」と思いこんでいる。

いずれにしても、「メンタルが弱い」というのは、精神科的には、ない言葉です。

 

ただし。内因性(生まれつきの)精神的疾患の方の場合だけは、

精神的に弱いと言います。

あまり、その自覚がないかもしれません。それが当たり前だから。しかしあきらかにストレスに弱いと思います。100人に

ひとりくらいの病気です。

 

メンタルは強くしなくていい。

メンタルが弱いという思いこみ、自分とまわりからの思いこみをなくしましょうという話をします。

 

精神科医としては、心が強い、弱いを見分けていくことが必ず必要になります。その場合の「強い」「弱い」は自己申告のではなく。心の深い病気をかかえているかどうか、という点です。

精神科医としては、もっとも大切な診断ということになります。

例をあげましょう。

たとえば、ふと死にたくなるくらい辛い、って気持ちをとりあげてみましょう。

精神病の領域に入っていない場合には、自分を見つめる力があるので「あれ?自分は死にたいほどつらくなってる。ヤバイヤバイ」と気づけるということです。

精神病に領域に入っている方は、自分のやばさに気づいていないので、ふーっとそちらに流されやすくなります。

また50年、60年70年生きてきたということは、そういう気持ちを乗り越えたという実績ですから、もうすでに図太くなっているからそれだけ生きてこれたということなので、

簡単には死にません。

やはり心の病気の人、それから心が未熟な人、子供ですね。まだ出来上がっていませんから。

それから思春期。それから社会に出たばかりの若い人。そういう人はまだ自分というものが出来上がっていないので。

心は、まだまだ弱いと思います。

メンタルが弱い、というのとは違います、まだ出来上がっていないということです。

やっぱり子供や若い人は守る、それも大事にし過ぎないで守る。成長を後押しするような接し方で、自我つくりを応援する、とても大事と思います。

 

精神科受診の目安とは

 

質問1   心が弱っているを通りこして病気の可能性がある時ってどんな時ですか。

A:すご―くわかりやすく、シンプルに言わせてもらっていいですか?

E:いいですよ。そんな一言で言えるんですか?

A:(笑い)言えないですよね。でも誤解を恐れずに言いますね。だって大事なことほど

シンプルだって遠藤さんもおっしゃっていたじゃないですか。

それは睡眠と食欲に問題が出てきた時なんです。睡眠と食欲、睡眠と食欲。

実はね。心の病気って言いますけど。心の病気=身体の病気なんですよね。

E:えっ?そんなこと初耳です。精神科医のあやこ先生からそんな言葉の出る意味ってのがわかりません。

A:心と身体ってそもそも分けてはいけない、一体のものなんです。誰が心と身体とを分けたんですか?

  これ、誰も知らない間に分けられちゃったんですよ。魔女狩りっていって、精神病が怖がられていた時代に、これは病気じゃないって分けられたのかもしれませんね。

心と身体はそもそも一体なんです。

 なので、精神科医は、重い精神病の患者さんにカウンセリングなどしません。

ただただ眠っていただくこと、食べれるようになっていただくこと。それ以外のことはいっさいしないんですよ。睡眠と食欲が出ると、精神の症状も改善しています。

ということは、睡眠、食欲に障害が出始めた上に、憂鬱とか不安とか心の症状が重なった時にはぜったい病院に行ったほうがいいです。

 

E:わかりやすいですね。睡眠障害、食欲低下 ぷらす 精神的な症状ですね。

 ほかにはなんでしょうか・

A:仕事に行きたくない。起きるのが嫌。やっと仕事に行っても、遅刻したり、仕事の能率があきらかに低下していたり、集中できない、なども重要なポイントです。

仕事って休みにくいですよね。なので、ダラダラとそんな状態が続いた結果、仕事を休まざるを得なくなってしまいます。休まざるを得なくなってから、ドクターストップをかけて診断書を書いて休職に追い込まれる人は、世の中に相当数おられると思います。

ドクターストップをかけてあげないと、社会から許されない、怠けていると思われてしまうという、そんな風潮もありますね。仕事に行きたくない ぷらす で、前回の動画でお伝えした「心が弱っている時の3つのポイント」がある時点で、受診していただくといいかもしれません。それは「早期受診」ということになります。

E:なろほど。前回の動画で「心が弱っている3つの症状」でお話ししてもらいましたが。それに加えて「仕事に行きたくない」と思った時っていうのは、わかりやすいですね。

ぜひみなさんにお伝えしたいことですね。

 

A:でもね、遠藤さん。仕事に行きたくないってわがままだと思いませんか。また仕事を外されたら困ると思いませんか。給料少なくなったら暮らしていけないと思いませんか。

E:僕も今は自営ですが、サラリーマンをしていたので、気持ちはわかる気がします。

A:そうですよね。でも人って体験しないと本当にはわかっていないものなんですよね。

 実はわたし、先日、骨折をしてしまいまして。で、医師には「横になっててください。できるだけ横がいいです」って言われたんですけど、「えっ?仕事休んだら迷惑かけちゃう」って一瞬で考えてしまうい、自分が仕事に行ってること、医師に告げなかったんです。で、次回の受診で骨折が進行していて、唖然としたんでけど。それでも「仕事行ってはだめですか」って聞けなかったんです。職場が困ることわかってましたから。日本人の真面目さとか勤勉さとか、まわりを気にする傾向って、誰にでもあるんだなあとやっと実感できました。

E:あやこ先生が骨折されたことはお聞きしていましたが、失礼だけど、こんなにきっぱりおっしゃっている先生にも人知れずの葛藤があったとは・・・・・・・

A:そうなんです。医者もね、一回や二回は病気をしたほうがいいんですよ。私はずーっと健康できましたからね。だいぶ病気になった方の気持ちに近づいたというか。なんだ、私の偉そうなこと言えないじゃん、って思いました。なので、「あー医者になって良かった!」と一番思う時は「積極的にドクターストップをかけてあげて助けてあげれるた時です(笑)

E:笑ったというのも失礼ですけど、笑わさしてもらいました(笑)

 他にはどうですか。

A:睡眠障害や食欲低下などの身体症状がなくても、心のもやもや心の悩も、不安、対人関係の問題などが、長らく続いている場合には、急を要する場合でなくても、一回は受診したほうがいいと思います。

E:心の悩みや何かもやもやした気持ちが、もう何ケ月もとか何年もとか続いている場合ですね。どんな病気なんですか。

そうですね。不安障害とか強迫性障害とか、それから今とても多くなっている発達障害系の病気ですね。発達障害という病名のついている方は、うなぎのぼりに増えています。

私の考えでは、その病気がそれほど増えるわけはないんですよね。なんでも発達障害という病名をつけて医者も患者さんも安心していると思います。最近やっと「発達障害もどき」という言葉を使って本が出版されるようになりました。私は心の病気に逃げることは良くないと思っています。現代人の生活習慣がとても乱れてきていて、コンビニが流行るようになった頃からです。それに子供たちが巻き込まれて、生まれたころから生活習慣を乱されている子供たちが山のように増えていること。そして十分な睡眠や食事をとっていない子供たちが、発達障害の人と似た症状をきたすために、ろくろく、家庭の生活習慣を調査しないまま、症状だけみて診断する傾向がありますね。まあこの話も長くなりますし、医者批判になりますので、今日はとめておきます。

E:わかりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

精神科を受診する前にできること

E: 病院の受診を考え始める時って、どんな時でしょうか。

A:ストレスを受けて、お悩みが続いて、心が弱っているなと感じた時、それが続く時です。

E:そういう時に出る、自分でもわかる症状ってなんですか?

A:3つあげますね。

 ひとつめ;人の何気ない言葉で涙が出るとき

 ふたつめ;イライラ感がつのる時

 みっつめ;死にたいくらい辛いこと、消えたらラクだろうなと思う時

E;なるほど。涙が出やすい、イライラする、死にたいくらい辛い、ですね。

A;そうですね、涙は夕方とか疲れがたまった時に出やすいですね。イライラ感はね、自分の出来る範囲を越えて無理している時。また変えることの出来ない相手や変えることの出来ない環境を変えようともがく時に出やすいです。もともと「イライラ病」っていうのはないんです。

死にたいくらい辛いは、言葉どおりです。お悩みに直面してどうしようも出来ない時って、その場から逃げ出したくなりますよね。

E;病院に行くほどではないかも、と言われても、困りますよね。どう対応すればいいとかはないんでしょうか。

A;そうですね。病院に行くほどではないと言われても、ほおっておいてもいいっていう意味ではないですからね。涙が出やすい時ってやはり相当疲れている時だと思うんですよね。

まず、それを認めることが大切かなと思います。認めてしまうとかえってラクじゃないですか。「早く寝よう」とか「美味しいもの食べてゆっくりするか」とか。認められてないと又無理を重ねてしまいますからね。

E;まず「認める」ってそんなに大事なことなんですかね・

A;そうですね、イライラ感がどうしようもなくて病院に来る方もいます。認めてあげれて良かったねと言います。そして、その方の暮らしぶりなどをお聞きしながら、何が無理になっているか考え、対応策を考えると消えていきます。

もし、病院に行くほどではなくても、認めてしまえば友人の誰彼や職場で気の合う人つかまえて、何か無理があるってことを前提で聞いてみるといいです。「そこ。無理しないほうがいいよ」とか「逃げるが勝ちよ」とか案外、冷静に見ているものですからね。

そんな相手いないよとおっしゃるかもしれませんが、同じようなことで悩んでいる人はかならずいるものです。悩みの打ち明け方については又の機会に話しますね。

E;お悩み相談って相談する人にもコツやルールのようなものがあるんですね。またお聞きしたいです、なんでも話せる親友って誰もが持っていませんからね。

A;そうですね。私思うんですけど、心の友っていなくてもいいと思うんです、なかなかつ作れないって方も多いです。

でも、その時々で、気軽にオープンにお悩み別に相談できる相手を作っておくことって大切だと考えています。子育ての悩み、恋の悩み、職場の人間関係。。。。。などなど、そういう問題に全員が対応できるわけではありませんから。なので悩み事に相手を変えればいいんです。

すべての事件は「隠す」「隠す」「隠し続ける」から始まっていると私は考えていまして。閉鎖的な環境から抜けだしておく努力なら普段から出来ることだと思っています。

E;しつこいようですが、それができないから、っていう人は多い気が・・・・・・悩ましいですね。

A:ママ友っていますね。環境が同じだからつながりやすいのでしょうね。人が生まれた時から、親たちができるだけオープンな環境を作っておくことで、子供たちも変わっていきます。大人になった私たちにはママ友まもう出来ないかもですが、つながり方はいろいろありますからね。こないだお年寄りが数人でスタバのテラスでおしゃべりしていましたよ。

どうしたらタンパク質の多い食事をとれるかで盛り上げってました。それ聞こえた私にも参考になりました(笑)どんな方にも、今できるつながり方はあると思います。

E:あやこ先生は随分心を開けてご自分を開いておられる気がしますが・

A;とんでもありません。出来る限り隠しておきたいほうです。でも最近、ちょっと考え方を変えまして。「一応、誰かに話してみるか」という方針に変えたのはわりと最近です。

ところがこれが新発見! 必ず「言ってよかったわあ」ということがありますね。情報とか考え方の視点が変わるとかあります。

情報はSNSからと考えがちですが、現実の暮らしの中で、生の声で情報が得られたほうが健全な気がします。「はずかしい」とか「こんなこと」と思わず、「事故っちゃって」とか「こんな病気になっちゃった」とか。誰彼なく言えとはいいませんが、適宜、打ち明けておくことで思わぬ情報がはいったり、元気をもらえたりしますよ。ぜひ心がけてみてくださいね。

自分の心を見つめること、そしてそこから他とつながっていくこと。そこから始めていくことで、自分で自分を苦しめて亡くなる人を減らすこと。大切なことなので、また繰り返しお伝えしていきたいと思います。

E:なるほどです・・・・・・・・・・・

依存症の治し方 その2 共依存

 

アルコール依存症の方にしばしばみられるパターンとして、夫婦の共依存があります。夫が起こした酒による問題を、愛情または深情けから、夫のためと思って妻自身が解決してしまうことです。

そこには、夫のアルコール依存症としての病気だけでなく、妻自身がしっかり自立していないために起きる問題があると思われます。自分と夫の区別がつかなくなっていたり、妻自身に自己肯定感が低いために、夫のためになることで自分が「妻としても人間としても認められる」と誤解し、それが愛情だと思ってしまっているということです。

それでどんな弊害が出るか考えてみましょう。

たとえば夫が酒がもとで多額の借金をしたとします。それが、妻がなんとか工面できないでもない額である場合、妻は必至で工面しようとします。夫をつきはなすことができないせいか、はたまたそれが愛情と勘違いしているのかはわかりません。また現実問題として同じ舟に乗りこんでいる夫の借金問題は妻にもふりかかってきます。なので必死で工面してしまうんですよね。

そうなるとどうなると思いますか? 

夫は自分のやったことを自分で責任もって処理する機会を失ってしまいます。

そんな繰り返しをかぎりなく夫婦はおこなってしまうと、だんだん、夫は責任をとることなくお酒におぼれていきます。

借金ができた最初の段階で、夫の作った借金は自分で解決させる。解決ができなかったら家屋敷をとられてしまっても仕方ないんです。そんな覚悟が、アルコール依存症になっている夫を持っている場合には必要なんです。

なので、妻もまた教育を受けていく必要があります。

夫の問題を妻がとりあげることは、夫の自尊心も育ちませんし、お金で夫をコントロールしている行為ですよね。

アルコール依存だけでなく、境界例精神病という病気の方のご家族にも同様の対応が求められます。

またそういう病気ではなくても、ごく普通の子育てのおいても、子供の課題を母親がとってしまうことが続くと共依存になってしまい、子供の心が育ちません。

世の中には山のように、そんな例があって、おとなになりきれない子供(将来はおとな)がどんどん出来上がっていっている気がします。

近年のいろんな社会問題や事件がそういう親子関係からどれだけ発生しているだろうと考えさせられることがあります。

依存症の治し方 その1

依存症はアルコールだけではありません。ゲームとか、ギャンブル、また食べ物であったり、人間であったりします。

まわりはその依存の対象から離れればいいと考えるかもしれません。が、そこから離れても別のものに依存の対象が変わっていくだけになります。

ですから、「依存している」ことを知ってもらうことが必要です。もちろん叱ったところでどうにもなりません。本人が気づくことが出来ないから、そうなっているのですから叱っても逆効果しかないです。それを導いていくのがまず家族の役割になります。

そしてまず大事なこと、それは依存の怖さを家族がまず学ぶことから始まります。本人だけを責めても解決しない、叱っても諭してもだめです。なので考え方を切り替えて、家族みずから「学ぶ」姿勢が大事です。

依存症で入院した場合には、本人への教育が直接できますがね。そこまで行くまでの過程が大変なんです。

ところで「入院治療」は本人の同意がなければできません。まわりでいくら言っても、本人が病気である、あるいは、自分がなんとかしたい、あるいはなんとかしないとトンデモないことになるかも。。。。などの自覚が一番先。これが一番難しいんです。

本人がその気になっていない方に、医者が時間を割くことはありません。手のさしのべようがないからです。

そこでまず、家族が学ぶ。

まず学ぶべきは「今日依存の怖さ」を家族が学ぶことでしょうか。

その話は次回しますね。

誰にでもおきる? 依存症について

昔、若いころ、県立病院に勤めていたので「アルコール依存症」病棟がありました。

お酒ってなかなかやめられないんですよね。だったら「ほどほどに飲みましょう」って答えになりますね。

でもね。「ほどほど」ほど難しいものはないんです。「ほどほどにする」って、とにかくゼッタイ難しいです。目の前に美味しい食べ物があって、どれだけでも食べれる状況で。でも10分の1しか食べてはいけないって言われたら、我慢できますか? 

なかったらいいんですよ。なかったらほしくないんです。目の前にないものを想像して「ほしい!ほしい!」って思って想像しても、胸かきむしられるほどの辛さはおきないです。

でもね。目の前に見せられて「これだけ」って言われて、指くわえて見てる、ってすごくすごくつらいんですよ。

だからアルコール依存症の治療は「断酒」しかありません。それしかないんです。ほどほどに飲みましょうってないんです。でも、みんなたいていは「ほどどに出来たらいいよね」って思います。ぜったい無理です。

人間関係もね、一緒です。いつだったか受けもち患者さんが少なかったので、全員に出電話番号を教えたことがあります。緊急のことがあったらかけていいよってね。そして結果ですが・・・・・・・全員から、かかってきました。緊急ではないのに、緊急よりはるか手前の状態で。

その時つくづく思いました。餌ぶら下げることの罪なこと。なので、今はどこの病院でも、患者さんから電話あってもぜったあい医師につなぎません。友人の医師に電話してさえ、つないでもらえなかったことがあります。ちょっとやり過ぎ?ってさすがに思いますがね。名前名乗っているのですから。

家族でも同じです。優し過ぎるのはNGです。甘えちゃうんです。家族の甘えってあたり前でしょ?って思いますか。いえいえ、スポイルしちゃったり。そもそも、その人をダメにしちゃいます。

私は自立心もあるし、しっかり者ですけど、一方で依存心もしっかりあります。だから優しくされたら、そうですね。とことん甘えてしまいそうで怖いです。

だから家族であって夫婦でも親子でも。

もほどほどの優しさで接するのが誰にとっても「愛」です。

それがホンモノの「愛」ですよ。

精神科を受診する基準、病院のかかり方

質問1 病院受診を検討したほうが良い基準ってなんですか。

心が弱っているな、という症状が一ケ月以上続いた時です。

質問2 心が弱っている時って自分でわかるんですか。

  • 涙が出やすくなります。それも夕方疲れが出るころです。疲れと涙は関係しますから。うれし涙とか感激の涙は別ですよ。しばしば、胸にぐっとくる。涙が出る、などは、弱っているなと思います。

質問3 他にありますか。

  • イライラ感がやはり一ケ月以上つづく。イライラして子供に当たる、なども

心のサイン。そもそもね。イライラ病ってないんです。存在しないというか。

出来もしないことをやろうとするとイライラしますね。つまりその人の上限を越えてるサインですね。わかりやすいでしょ?

だから病気ってことはないかもしれませんが、何が無理になっているか、一緒に考えてくれる人がいればいいですよね。イライラ病はないですが、病気が隠れていると、能力が一時的に下がっているので、当然今まで通りにやろうとすればイライラしますしね。

質問4 あとは?

  • 死にたくはないけど、死にたいくらい辛い。今消えたら楽だろうなという気持ちがこれも二週間以上続いたら受診を検討したほうがいい。

とにかく誰かに辛さをわかってもらいたい。助けてもらいたいと思った時もです。

辛さって測定できないけど、自分でわかろうとすればわかりますね。

 

質問5 心が弱っているを通りこして病気の可能性がある時ってどんな時ですか。

  • 睡眠障害が出たとき、それが二週間以上続いたら即、行ったほうが良い。

睡眠障害は一番大切なサイン。どの病気でも重くなると必ず出る。

逆にいろいろ症状出るが、夜はぐっすり、朝はすっきり、食事もちゃんと食べれるし、という場合には様子見ても良い。

  • 食事が食べれなくなって体重が2キロ3キロと減っていったとき。
  • 仕事に行きたくない。朝が起きれなくて、遅刻しがちになったり、仕事に支障が

出るようになった時。

  • 家にいる方なら、今までできた家事ができなくなって家が荒れ始めた時。
  • 頭がぼーっとする、頭痛、動悸がするなど、自律神経の症状が出たとき、

 

質問6 ではまとめると、心が辛い、涙が出やすく続く。死にたいくらい辛い。

そして睡眠障害。食事がとれない。そんな感じでしょうか・

こんな症状の時にはできるだけ早く受診したほうが良いということですね。

 

質問6 受診の方法について教えてください。

わかりました。まず精神科と心療内科の違い、わかります?

精神科は精神科医。心療内科は内科医です。後ろについたほうがホンモノです。

神経内科ですと、うやはり内科医になります。

 

精神科医と診療内科医は専門が違いますから、ストレスは過労が原因だけど。身体がやられているなと思ったら心療内科にしてくださいね。

体裁を考えて精神科医が「心療内科」を標ぼうすることもありますので。専門はどちらなのかしっかり確かめてください。心か身体かわからないような心身症は心療内科。睡眠障害が著明に出ていたり、精神があきらかに病んでると思う場合は精神科。

迷う場合は精神科がいいです。体裁や聞こえがいいのは心療内科なので。気軽に入れるかもしれませんね。

質問7 病院といっても総合病院、民間の精神科病院、クリニックや医院がある。どこに

行けばいいですか。

総合病院は紹介状が必要なので、内科にまず行って紹介状を書いてもらうと良い。

総合病院は体裁を気にする人にはいいかもしれない。何科にかかっているかわかりにくいから。それでも体裁を気にする場合には隣町で探すと良い。

民間の精神病院の外来やクリニックの場合には、まず電話をしてみることが良い方法ですね。〇〇の症状でかかりたいけど、いつ行けばいいですかってね。その時に出た人に詳しく話したり詳しく聞きます。その時の対応は、病院そのものですので、話す機会を持つといいことですね。

話しているうちに心構えもできますし。こんな親切な病院ならいいかなとか、こんな病院ごめんだと思うか。

予約がとれないくらい流行っている病院が良いとは限りません、流行っている病院は患者さんをとらなくてもいいので、粗末に扱われる可能性もあります。かといって今日でもいいです、っていう場合も要注意です。救急外来じゃないですからね。一週間~一ケ月以内で予約がとれるっていうのが普通の込み具合ですね。

ふたつとも予約いれておく方法がいいですよ。相性ありますし、行けない場合を考えておくことは大事です、先延ばしするとだんだん行けなくなります。ふたつとも行って見るでも別に法律違反じゃないですよ。長くかかる病気の場合にはふたつくらいかかるというのもアリです。

いかなくてすむ病院には後でキャンセルします。病院や医師は相性があるので、どこにどんな医師がいるか知っていることは大事、ふたつかかっても誰にも迷惑かけませんし、いったんかかってからは変わりにくいので、慎重に選びましょう。

薬がいらない場合にはカウンセリングを受けると良い場合もあるし、心理検査で自分の傾向を知っておくといいので、臨床心理士がいる病院かどうかはとても大切です。

ケースワーカーがいると、いろんなサービスを受ける方法を教えてもらえるので、治療が長くかかりそうな病気の場合にはケースワーカーがいる病院が、何かと便利です。

評判の良い病院はどこかはわかりにくいものですが、医療関係の知り合いがいたら、聞くと良い。心をオープンにしたほうが断然、情報も入りやすいし、早く良くなりやすいです。

でも、どうしても言いたくない場合には、「親類の人が探しているので」と、そんな話し方でもいいと思う。からだのためならウソも方便。

私事ですが、先日、外傷性腰椎骨折した時、「またケガしたの」と言われたくなくて、隠してしまいました。それで職場も休めなかったし、整形外科医院の選択を間違えてしまい、だいぶ手遅れになりかなり後悔しました。医療従事者は評判をよく知っているますからね。貴重です。

どんな病気でもそうですが、心をオープンにすることがイノチを救います。勇気がいりますが、大事な身体のことなので勇気を出して、心をオープンにしてほしい。

体裁を考えたりしがちですが、人はいずれ忘れます。良い情報が確実にはいってきますし、また人の意見から自分を冷静に見れますので、とても大事な心がまえです。

 

家族が病気かな(上記)と思ったら、まず病院探しですね。

いったほうがいいと本人が思っていない場合ですよね。そんな時には探す気力も行く気もないでしょう。

探してあげて「いい先生がいるから相談しよ」って勧めるほうがいいですね。

それでも行かないから、私だったら、自分が家族の〇〇のことで悩んで食事がとれない、とか言って自分で行きます。

子供のことで悩んで軽いうつになって来た方が、子供のことであまり悩むので聞いてあげ、対応を教えているうちに、親の子供への対応が良くなって、子供が良くなっていったケースもいっぱいあります。ただし親切な医者に当たらないとだめですね。

GW初日というのに。。。憂うつ感に見舞われる

 

お天気も良く、GW初日を迎えました。というのに、私は気分が冴えません。理由はあるのですが、まあ、ちょっとした気がかりがあるというか。。。。。散歩する気にもならず、部屋で過ごしています。

上も下も別荘なんですよね。子供や孫連れの華やかな雰囲気を感じても、私にはあまり感動もなくて。

連休中には、部屋をこぎれいにしたいと思っています。管理能力があるほうではないので、極力、モノは整理しておき、整理や掃除をしなくてもいいようにしたいと思っていますが、普段は忙しすぎて、どんどん未整理のモノがたまっていきます。連休などがあると、たいていは部屋をこぎれいにする良い機会だと思って、せっせと掃除や整理に励むというのが、だいたいのパターンです。

でもね。暇だ、落ち込みだといっても、予定はしっかり入っています。連休中もズームでオカリナを習っていますし、zoomセミナーにも参加していますし、勉強したいことをオンラインでコーチに学んだりしている、その予定も入っています。落ち込んでいる暇もないはずなんですが。

明日、あさっての気分はどうなるでしょうか。

私などは、もう人様が持ちたいものはしっかり持っているでしょう?と言われるのですが、そして普段はしあわせな気持ちで過ごすことが多いのですが。ちょっとした落とし穴にはまりこんでしまうとだめです。

何の心配事もなさそうな精神科医さんが。持つべきものはすべて持っているかに見える精神科医さんが。特別の悩みということでもなくても。集中ができず花のGWを憂うつな気分で過ごしていると聞けば、安心する方もいるのではないでしょうか。

落ち込みはなかったとしても、少なくとも、華やかな暮らしとはまったく無縁ですね。

「少ない年金暮らし、孤独なひとり暮らし。でもとってもしあわせ」という記事がこのごろ大流行ですね。しばしば見かけます、けっこう、そんな記事にはまったりしてます。

人間、誰でも同じですよ。

明日は持ち直そうと思っています。

☆  ☆  ☆

夕方、散歩に出ました。景色も春のなごりの感じがとても良くて気持ち良かったです。朝が憂うつで、夕方よくなるって「うつ病か?」と思いました、違うと思うけど。

気がかり事も、自分なりに落としどころをつかみました。

悩みや困りごとや気がかり事があると、徹底的に悩む、自分と向き合います。そうやって早期に解決の方向に持っていきます。あまりぐずぐずと持ちこさないようにします・辛いしね。ストレスをためないコツです。

雨ですね。うつ病の見分け方と「雨」について

 

雨です。最近、天気がぐずついています。そして今日は本格的な雨です。

大きなコンクリートの建物の中にいると、雨は気になりません。でも中程度のコンクリートですと、外の景色も見えますので、ややうっとうしいです。そして一軒家にいますと、かなりうっとうしくなります。

私は大阪から山梨に移住しましたので、最初のころ、雨には本当に困りました。わびしくてさびしくてうっとうしくて本当に困りました。田舎の雨ってなんてうっとうしいのだろうと思いました。

都会にいますと、マンションであったり大きな建物の中だったりしますので、雨も見えませんし、だからってすごく侘しいとはなかったです。田舎の田んぼの中の一軒家は屋根に雨の音が跳ね返る音、外を見てもシトシトと降る雨が見えます。本当に困りました。今ではだいぶ慣れました。

さて、本題です。

雨模様や雨でうっとうしいのは健康の証です。お陽さまが当たっている状態では気分が明るくなり、雨になるとうっとうしいのは健康な証拠です、当たり前です。

ところが、「うつ」の方は逆なんです。雨の日は落ち着くとおっしゃいます。太陽の光がさんさんと降り注ぐと落ち着かないと言います、ご自分の気持ちと乖離するのでしょう。

心の病で通院中の方が「今日は雨なので、気分が滅入って」とおっしゃると、「うつ」ではないなと思います。口に出さない時もありますが。そうやって説明してあげることもあります。口に出す、出さないはその方の病気の内容や性格によりますよ。

「なあんだ、そうですか」と納得されることもあります。

うつ病の方が「雨なので落ち着きます」とおっしゃると共感してあげます。喜ばれます。

なかなかそこのところをわかってあげれる人も医師もいないと思います。

そんな雨の一日でした。

うつ病 病院に行くポイントとは

 

「うつ」になった時の、病院に行ったほうがいいよ、っていうポイントって知りたくありませんか。その時の病院の選び方についてもお伝えします。

一口で「うつ」と言っても「うつ状態」と「うつ病」は違います。病気が違うのではなくて、レベルの違う表現なんです。つまり「うつ状態」とは状態像です。「うつ病」とは疾患名です。疾患名ではありますが、症候群つまりいくつの症状が揃ったら、その病名だよ、という感じです。

身体の病気の場合、症状が揃わなくても癌は癌ですよね。でも精神科では統合失調症は「疾患名」かもしれませんが「うつ病」は症候群です。揃わないとつけない病名です。どうですか? むづかしいでしょう? 

精神科医には、ホント、大学を卒業した翌日からなれる職業ですが、診断や治療は超むづかしいんですよ。

さて、話が飛びました。落ち込んだり、憂鬱になったり、何もしたくなくなったり、という症状は「抑うつ状態」って誰でもなることはありますね。でも原因もわかったりして、まさかその段階で病院には行きませんよね。そこに「睡眠障害」「食欲の低下」が加わったら、ぜったい病院に行ったほうがいいです。なぜなら、「憂うつ」とか「何もやる気がしない」って自己申告です。その人がそう思えば、それが症状になります。ですが「まったくねむれない」「まったく寝つけない」「体重が一ケ月で〇キロも落ちた」っていうのは、意思でどうにもならない身体症状です。そこがポイントなんです。

それに加えて他覚症状(まわりから見えること)として「最近、元気がない」「声が小さいし、会話がグンと減った」「顔の表情の動く、メチャ乏しいよね」「なんかぼーっとしている時もある」という風に、自分では気づかなくても、まわりで気づく症状もあります。

なので、自覚的には、憂鬱気分ややる気のなさに加えて、睡眠がとれないが一ケ月以上続く、食欲がなく一ケ月で〇キロ減った」が目安。家族や会社の人などまわりが気づく症状としては「会話が減り、表情が動かなくなり、見るからに元気、生気がない」という風に見えます。そこが病院に行くポイントです。

うつ病は精神科医でも診断や治療がうんとむづかしい病気のひとつです。「うつ」と言われる人は山のように来ておられますが、気質、性格、環境、病院の原因、治療の仕方などなと多岐にわたるので、できたら熟練した精神科医に診ていただくほうがいいです。

しかし、睡眠障害や食欲低下などの身体症状はないけど、憂鬱気分ややる気のなさが長く続くんだよね、という場合には、薬物療法ではない治療の方が有効である場合が多いです。そんな場合には臨床心理士がいる病院が断然いいです。心理検査をしていただくだけで、全貌がわかりますし、後々カウンセリングしていただくこともできます。

医師しかいない病院ですと、薬の治療にはとても限界がありますし、いずれ5分診療になります。5分診療って、まあどの科も宿命ですが、精神科や皮膚科や整形外科など、検査をあまりしなくてもいい科の宿命なんです。精神科でスト再診料○○円、それから精神療法3600円だったか4000円だったか忘れましたが、時間をかけていたら経営が出来ないからなんです。精神科は手間暇のかかる診療科ですが、いただけるお金はかぎられていますので、どうしても5分診療になってしまいます。

臨床心理士の分も同じで、この部分はサービスというくらい、お金にはなりません。でもサービスを受けられるほうがいいですよね。ぜひ臨床心理士のいる病院をお勧めします。

最近、認定心理士という資格ができました。これは臨床心理士があまりにもハードルが高く、増えないので、埋めるために新しく作られた認定制度です。臨床心理士に比べられないくらいハードルは低いです。ですので、しっかり臨床心理士がいる病院は良い病院です。

でもなかなか受ける順番がまわってこないし、とにかく話を聞いてもらえるだけでいい、という場合も多々あります。そんな場合には認定心理士の方が活躍できると思いますので、否定しているわけではありませんから、ご了解お願いします。