一枚の絵はがき

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吉田脩二先生から 絵葉書をいただいた。

個展を知らせるために作成した絵葉書を使ってのお手紙だった。

20才代の若いとき、家庭と両立して仕事を続けるかどうか迷ったときに、

決め手となったことがある。

仕事を続けていれば、素敵な男性と対等に話せる、知的な刺激をもらい続けられる。

家庭に入れば、そんなことは永久になくなるだろう。

その魅力は手離せない、そう思って仕事を続けることにした。

そんなことは何十年も忘れていたが、この絵葉書をいただいて、あの若いときの思いを久しぶりに思い出した。

人をはげましたりなぐさめたりする時、人の心を揺さぶるのに、たくさんの言葉はいらない。

そんなお便りだった。