今年最後の講演が終わりました。
今回の講演は、年季の入った医師たちが聞きに来てくださったので
ちょっと驚きました。
偉いですよ。私のような名もなき医師の講演を聞こうというのは。
研修医の若い先生方がわかるように、と計画たてたのですが、若い医師はどこでも
あまり来てくれません。
心の問題に本当の意味で関心を抱けるようになるのは、実は年とってからなんでしょうか。
わたしなどは若いときのほうが、悩み、迷い、吸収しようとやっきになっていましたがね。
わたしの講演でねむる人はいません。一応笑ってもらおうと、努力するからです。
でも自分ながら下手です。
「ああ、はずかしかった」と帰宅して夫に言ったところ。
「それはふだんの自分で自然体でやれていないからだよ。普段の自分でない ハイ テンションの
自分を出さないと出来ないんだよ。それをさらけ出したことがわかっているから はずかしいのさ」
さすが。よくわかっているな、と思いました。
自分ひとりハイテンションで、まわりは静か。終わったあとは虚しく、はずかしくなる。
先日の 関西医大の教授の講演なんか、ほんとに自然体でしたからね。
まあ、私の場合はこれが仕事じゃないから 無理もないですよ。
あまりにホッとして「ああ 明日から三連休!」と言ったら「明日はまだ金曜日だよ」と言われてしまいました。
そっかあ。まだ週末じゃないのか。
講演はたしかにプレッシャーだし、上手ではないけど、「心の病と向き合うために」という同じ演題で
これで 6回もしているのですから、もうちょっと自然体で人に伝わるような講演をいつかはしたいものだという
欲もあることもたしかです。