メルマガは、こんな感じです。

アフタークリニックでは、毎週メルマガを出しています。

私のほかに、スタッフさんたちも書いてくれるので二本立てです。

たとえば明日、発行のメルマガはこんな文章で始まります。

    ☆   ☆  ☆

今週から「うつ病」について何回かに分けて書きたいと思います。

 

「うつ病」は今では誰でもかかる病気として認知されています。

しかし、以前は十分な理解が得られず「怠け病」などと呼ばれていました。

最近では、うつ病は誰でもかかる、という理解までは正しいのですが、

元気がなければ「うつ病」

やる気がなくなれば「うつ病」 

仕事に行けなくなったら「うつ病」

引きこもっていれば「うつ病」という風に、

なんでも「うつ病」にしてしまう傾向が強くなっています。

 

なぜこんなに極端に走ってしまうことになるのでしょうか。

 

それは「うつ病」の診断がたいへん難しいからです。

私は精神科医歴が長いのですが、単純に見える「うつ病」の診断を

むづかしいと感じます。

血液検査やMRIで診断がつかないのです、厄介ですね。

精神科医にとっても「うつ病」の診断は困難で、また深いもの。

他科の医師がその診断を正しく行うことは無理かもしれません。

 

うつ病の本質を一言で言ってみましょう。

「うつ病」とはエネルギーが枯渇した状態です。

いわゆるガス欠ですね。

どんなに憂うつ感が強く、やる気がなくて元気が出ないように見えても、

エネルギーが枯渇していなければ「うつ病」ではありません。

 

では、エネルギーの枯渇とはどんな感じでしょうか。

 

たとえば、「自分はこんなに憂うつである。何ひとつやる気がしない」と

多弁に訴える方がいます。

そんな場合には、うつ病以外の病気を疑います。

エネルギーが枯れると、しゃべる気にさえならないからです。

「訴える気力も出ない」というのが正直な気持ちかもしれません。

文章は思うように書けません。

絵を描いてもらうと、消えそうな薄い線で小さく小さく描いてしまいます。

 

 

反対にこんな例もあります。

うちの娘は「うつ病」の診断で数年も引きこもっています、という場合です。

これもやはり、うつ病以外の病気を疑ってしまいます。

 

引きこもっている状態は、虐待でもないかぎりは、エネルギーの溜まる環境です。

数年も引きこもっていてエネルギーがたまらないということはないのです。

 

 

なぜなら、人間というのは生きています、エネルギー体です。

エネルギーの枯渇状態というのは、どんどん枯渇してなくなるか。

逆にエネルギーに満ちて元気になるか。

かならずどちらかの方向に向かいます。

何年も同じエネルギー状態でとどまるということは本来むづかしいことなのです。

 

何年も社会に出れない場合は、エネルギーが枯渇したことによる「うつ病」

ではなくて、何らかの理由で、ブレーキがかかっているのですね。

          (つづきはメルマガで)

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メルマガを毎週出し続けるなんて、どんな感じになるのでしょう。

大変でしょうね。

けれど、生きているかぎり何かを考えながら生きているわけです。

息をするように言葉を連ねていけばいいのかな、と考えています(楽天的?)