好きなことを見つけたくて、いろんなことに手を出した。
編み物に始まり、絵画、手芸、陶芸、貼り絵、エレクトーン・・・・・・
〇〇一日教室などというものは、もう覚えていないくらい出た。
まわりの大人たちから「なんて飽きっぽいの」とあきれられていた。
あるとき、囲碁にはまってこれだけ10年続いた、3段までいった。
レッスンプロの先生の魅力にはまったら、もう麻薬のように抜け出せなくなっていた。
おもしろかった。教え方が上手で、教わった人はみな、はまっていた。
教え方に理論があって、素直に習っていたらみんなどんどん上達した。
習い事は「先生」の影響が大きいと知った。
大人たちには飽きれられていた私だったが、あるとき子供が言ってくれた。
「お母さん、夢中になれるものをさがしていたんだね」
その一言がうれしかった。曇りのない目でみるとそう見えたのだ。
夢中になれることを持っていることも素敵だが、
それを探すことももっと素敵なことなんだ。
それからだ。
飽きることもやめることも。
次ぎの第一歩の始まりだと知ったのは。
☆ ☆ ☆
これはかれこれ7~8年前の文章だ。
パソコンの奥から出てきた。
その後、囲碁をすっぱりやめて(先生も亡くなった)。
10年前に夫の影響でピアノを始めた。
一年やってあきらめた。
その後数ケ月だけ再開した。
でも「私には無理」とあきらめて4年たった。
それからまた7ケ月習って、やっぱりダメとあきらめた。
そして2年前に4回目の挑戦で、今度は2年続いている。
夫と友人の影響だ。趣味には先生か仲間がいる。
ただそれだけで続いた。
自分で自分に限界を作っていたのだ。
無理、忙しすぎる。
無理、むづかしすぎる。この年からじゃ無理。
いつも自分で限界を作っていただけだった。
今やれているのが不思議だ。
何回でもやめたらいい。やめたければ。
でも始めたくなったら始めたらいい。
好きなことをさがすのも、育てるのも楽しい。