自分らしく生きる15 自分で限界をもうけない

好きなことを見つけたくて、いろんなことに手を出した。

編み物に始まり、絵画、手芸、陶芸、貼り絵、エレクトーン・・・・・・

〇〇一日教室などというものは、もう覚えていないくらい出た。

まわりの大人たちから「なんて飽きっぽいの」とあきれられていた。

あるとき、囲碁にはまってこれだけ10年続いた、3段までいった。

レッスンプロの先生の魅力にはまったら、もう麻薬のように抜け出せなくなっていた。

おもしろかった。教え方が上手で、教わった人はみな、はまっていた。

教え方に理論があって、素直に習っていたらみんなどんどん上達した。

習い事は「先生」の影響が大きいと知った。

大人たちには飽きれられていた私だったが、あるとき子供が言ってくれた。

「お母さん、夢中になれるものをさがしていたんだね」

その一言がうれしかった。曇りのない目でみるとそう見えたのだ。

夢中になれることを持っていることも素敵だが、

それを探すことももっと素敵なことなんだ。

それからだ。

飽きることもやめることも。

次ぎの第一歩の始まりだと知ったのは。

☆      ☆      ☆

これはかれこれ7~8年前の文章だ。

パソコンの奥から出てきた。

その後、囲碁をすっぱりやめて(先生も亡くなった)。

10年前に夫の影響でピアノを始めた。

一年やってあきらめた。

その後数ケ月だけ再開した。

でも「私には無理」とあきらめて4年たった。

それからまた7ケ月習って、やっぱりダメとあきらめた。

そして2年前に4回目の挑戦で、今度は2年続いている。

夫と友人の影響だ。趣味には先生か仲間がいる。

ただそれだけで続いた。

自分で自分に限界を作っていたのだ。

無理、忙しすぎる。

無理、むづかしすぎる。この年からじゃ無理。

いつも自分で限界を作っていただけだった。

今やれているのが不思議だ。

何回でもやめたらいい。やめたければ。

でも始めたくなったら始めたらいい。

好きなことをさがすのも、育てるのも楽しい。