経験

 

経験しなくてもわかる人は賢い。

経験して始めてわかった人はフツーだけど、まあまあだ。

経験してもわからない人はバカである。

世の中には経験してもわからないバカが、8割はいるという。

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18才まで親元で育ち、家事をやっていなかった。

18才で親元を離れて下宿したとき、家事の大変さに驚いた。

家事手伝いは、小さい時からやるといいとつくづく知った。

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サラリーマン医者をしていたときには、サラリーの内訳を見たことがなかった。

税金をどれだけ支払っているとか、厚生年金の支払額やしくみも無頓着だった。

「税金」という意識さえなかった。

社会経済学的には、相当の無知だった。

40才半ばで開業したとき、多額の借金をした。

また税理士を雇うほどの収入がなかったので、経理を自分ですべてやることになった。

そしてはじめて、お金のしくみをつぎつぎと知ることになった。

私自身別人なったかと思えるくらい、いろんなことを知った。

経験することで変われたのだ。

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今まで原子力発電のことなど考えたこともなかった、と白状する。

六ヶ所村の近くに住んでたとき、反対の署名をしたくらいだ。

あとは、暮らしの中で意識することさえなかった。

しかし、今回は別だ。

経験してもわからないバカには、なりたくない。

リンクをはっている「からだ改造倶楽部」さんがブログで書いていたので

早速買ってきた。

だいぶ怖いけど、読んでみようと思う。

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避難勧告の出た地域に住むために避難させられてい人たちが

テレビに出る。

テレビもテレビだと思う。

生まれ育った土地を離れることになって、かわいそう。

あるいは「残念です。つらいです」という報道ばかりしている。

けど、自分たちが引き受けていた運命なんじゃない? と思う。

拉致されたんじゃなくて、自分たちで選んで決めたことでしょう、と言いたい。

生まれ育った土地のレベルの話ではなく、ちいさな日本がなくなるレベルである。

世界地図を見ると、日本の小ささに驚きません?

テレビは「新しい経験」をした今、何を知り、自分がどう変わっていくのかについて

報道してほしい。

お涙ちょうだい、もいらないし、「評論」もいらない。

自分がどう変わっていくのかを、誰もが公表したい。