経験しなくてもわかる人は賢い。
経験して始めてわかった人はフツーだけど、まあまあだ。
経験してもわからない人はバカである。
世の中には経験してもわからないバカが、8割はいるという。
☆ ☆ ☆
18才まで親元で育ち、家事をやっていなかった。
18才で親元を離れて下宿したとき、家事の大変さに驚いた。
家事手伝いは、小さい時からやるといいとつくづく知った。
☆ ☆ ☆
サラリーマン医者をしていたときには、サラリーの内訳を見たことがなかった。
税金をどれだけ支払っているとか、厚生年金の支払額やしくみも無頓着だった。
「税金」という意識さえなかった。
社会経済学的には、相当の無知だった。
40才半ばで開業したとき、多額の借金をした。
また税理士を雇うほどの収入がなかったので、経理を自分ですべてやることになった。
そしてはじめて、お金のしくみをつぎつぎと知ることになった。
私自身別人なったかと思えるくらい、いろんなことを知った。
経験することで変われたのだ。
☆ ☆ ☆
今まで原子力発電のことなど考えたこともなかった、と白状する。
六ヶ所村の近くに住んでたとき、反対の署名をしたくらいだ。
あとは、暮らしの中で意識することさえなかった。
しかし、今回は別だ。
経験してもわからないバカには、なりたくない。
リンクをはっている「からだ改造倶楽部」さんがブログで書いていたので
早速買ってきた。
だいぶ怖いけど、読んでみようと思う。
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避難勧告の出た地域に住むために避難させられてい人たちが
テレビに出る。
テレビもテレビだと思う。
生まれ育った土地を離れることになって、かわいそう。
あるいは「残念です。つらいです」という報道ばかりしている。
けど、自分たちが引き受けていた運命なんじゃない? と思う。
拉致されたんじゃなくて、自分たちで選んで決めたことでしょう、と言いたい。
生まれ育った土地のレベルの話ではなく、ちいさな日本がなくなるレベルである。
世界地図を見ると、日本の小ささに驚きません?
テレビは「新しい経験」をした今、何を知り、自分がどう変わっていくのかについて
報道してほしい。
お涙ちょうだい、もいらないし、「評論」もいらない。
自分がどう変わっていくのかを、誰もが公表したい。