本を出版するということは、普通は結果だと思われている。
しかし、私に言わせればそれは「スタート」である。
新風舎の斉藤さんというプロヂューサーが言った言葉を思い出す。
「出版はスタートです。それを携えて世間に出ていくんです」
本当にそうだと思う。
講演もにべもなくことわっていた。人ともあまり関わることを避けて生きてきた。
しかしいったん本を出すと、途端に世間に出ていかざるを得ない。
この数日、電話をかけて頭を下げたり。新聞社の取材を受けたり。
知り合いにお礼に持っていったり。すごく忙しい。
しかし一冊の本を送るのでも、封筒を買い切手をはり、自分でコンビニか郵便局に行かないといけない。
フルタイムで仕事と家事があるので、生活はめちゃくちゃである。そこで考えた。
一週間にひとつだけ送ろう。しかしそんな決心はもろくも崩れ、今日も分刻みで動いていた。
楽しくやらなくてどうするん。そう思っている。
ぜったい楽しく売る。しかしわたしの「社会復帰」は数年に一回で十分だ。
本を買ってくれた方と、このブログと実際の診療表の名前がつながらないよう、
実名で出さなかった。でも、急にブログの読者が増えた。
このブログはすごく個人的なことをホンネで書いているので、地元の人に知られると
ちょっとまずいかなあと思う。
フェイブックは名前も写真も実物なんだけど、知った方がいないのですごく気楽になんでも書ける。
知った方が私のホンネを知るとなんだかだ言われるので、すごく気を使う。
シャバのつきあいはむづかしいから、そろそろブログから逃げようか。
写真は新聞に出た講演の記事。ナースが持ってきてくれた。