若いひとが来た。

今日は外国に住む娘が数日滞在することになって、活気づいた。

夫には本の出版について、まったく相談しなかった。

読んでさえくれない。

精神世界をわざと別にしているからだ。

娘も同じだった、ちょっとめくって終わり。

身内ってこおゆうもんであるらしい。

けれど、夫には相談できない行く末について相談にのってくれた。

外国に長く住むきびしさから得た経験知である。

本は作ったら終わりと思われるかもしれない。

しかし自分の出した本は、自分の子供と同じである。

かわいい。無造作に積んで終わりというわけにいかない。

どうしたらたくさんの方に読んでいただけるか。

どうしたらこの経験が今後に生かせるか。

そう。

出版は単に、出発点に過ぎないということは、誰も知らない。

私は今、真剣に悩み考えているのだ。

娘は「いろいろやってみたら?」と言ってくれた。

結果は神様が決めるのよ。

いろいろやってみても、それがうまくいく確率なんて低いのよ

でも楽しいと思ってやれればそれでいいと思うよ。

人生って「楽しんでやる者勝ち」だから。と言ってくれた。

苦労したんだなあと思えた。

レモンがしばらくして近づいてきて、じっとこちらをうかがっている。

いちごは出てこない。

やっと出てきたと思ったら、娘のカバンと帽子を「敵扱い」して

パンチをおそるおそる何発もかましていた。

「いちごちゃん、去年にくらべて、わっ、老けた!」と言われていた。

人間で言えば20才にもならない妙齢の女の子なのに、老けたはないだろう。