昨夜の夜10時半でした。
息子が突然、帰ってきたのです、びっくり!
遠くで働いている夫の子供ですが、年に2回ほど帰ってきます、こんな風に突然。
「あらまあ、いらっしゃい!」と笑顔で迎えました。
本当の親子のように自然に迎え入れるまで、10年の歳月がかりました。
わたしが再婚したとき、夫の子供は中学3年と高校一年でした。
思春期まっただ中でしたので、三者三様でみんなが苦労しました。
とてもぎくしゃくしたと思います。
夫の子供たちが高校を出て自立してから私たちの結婚をするという案もありました。
けれど、同じ釜のメシを食っておくのがよい、というのが私の考えでした。
嫁姑でもそうですが、それが「他人行儀」をふせぐ良い方法だと思うのです。
「同じ釜のメシを食う」
関係を作るときにはとても大事なことです。
でもみんなが苦労を味わいました。
今、やっとその苦労の報われるときがきたと思います。
もし一緒に暮らしていなかったら、ずっと他人行儀のままだっただろうと思います。
歳月がかかることだったんだ、と今だからわかります。
(その時には皆がゆとりがなかったのですね)
でも。
この一文を書くために、10年の歳月が必要だった。
そう考えると、バカみたいな話です。
そんな経験も、そんな苦労もいらなかったのかもしれない・・・・・
たぶん、死ぬ間際になってからも。
「ああ、今だからわかる」ということはたくさんあるんだろうな、と思います。
経験しないとわからないこと本当に多いと思う。
だからせめて人には「お説教しない」と心に決めています。
いろいろ経験してみよう。
だけど、人のことは口出しせず、お説教せず、見守ろう。
そう、もうこんな風にお説教したくなるのがふつうの人間ですからね。
息子は、きっと私の手料理が目的で帰ってくるのかも。
(本人は気づいていない)
食べ物がないところには人は集まりませんね。
食べ物がない所ではほんの数時間で人間、困ってしまう(笑)おなかが空いて。