迷い

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零下18度の中を越冬して、プリムラが咲いてきた。

かわいい花。これどんどん増えていくらしい。楽しみだ。

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「ソロで生きていこう。ゆとりで生きていこう」と目標をかかげ、大きな2つの病院の非常勤医師

になってまだ一ケ月だというのに、もう悶々としている。

80人以上もいる常勤医の中で、大学などから来ているパート医をのぞき、純粋の非常勤

は、わたしひとり! しかしちょっと 飛びすぎていたようだ。

こうゆう生き方もカッコいいと思ったのは自分ばかり。どうもパートというのは、たよるほうも

たよりきれないのか、仕事が中途半端。

医師というのは、腕がふるえないほど辛いことはない。

友達は「暇でお金がいただけるなんて」というのだが、そんなことは 他人だから言えること。

「常勤で勤めてほしい」という2つの病院の、どちらも蹴って両方にいい顔して非常勤にした手

前、片方をやめて今から常勤になるわけにもいかない。

毎日、けっこう悶々としている。

先日「元気ないね」と言われたのも、なんか このあたりが関係しているのかも、と思う今日

このごろ。

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ちょっと補足すると、これは精神科医特有の悩みなのだ。

精神科医は内科医などと違い、病院に何人もいるというものではない。ふたり以上いればいいのだが、ひとりの場合、

そのひとりの医師が 365日24時間をひとりでカバーしなければいけない。年中無休である。

しかも、精神的に不安定になるのは夜、自殺企図などがおきるのも夜。体力的に自信がないと出来ないハードな仕事だ。

なので、精神科医の場合、単科の精神病院で 数人がかたまって働くか、開業するかどちらかになる。

今の時代、内科や外科ならともかく、総合病院で働きたいと思う精神科医は大変少ない。

しかし、単科の精神病院も開業も経験したわたしは、一度総合病院で働いてみたいと考えた。

その選択は正しかったと思っているのだが・・・・・・働き方については悩む日々である。