筆談ホステス・斉藤里恵さん

フェイスブックで斉藤里恵さんと「友だち」になった。
紹介してくださった方がいた。

青森の出身だというので、親近感を持った(弘前に7年住んだことがある)

青森に講演に行ったという。
「お若いのに、偉いですね」と書いた。

本を出しておられるという。
「なんという本ですか」とたずねた。

「筆談ホステス」「筆談ホステス母になる」など3冊を書いているという。

そのあたりで横やりが入った。

「あやこさん 知らないの? 40万部も売れてるんだよ」という。

とんまな私は。

「わたしはたった3000部を四苦八苦していますが、40万部も売れる理由は
なんですか」とお聞きした・

「理由はわからないが。たったひとつ言えることは、私が聴覚障害者だということです」という。

そのあたりから「あやこさん 知らなさすぎ~。遅し~」と言われ始めて、アマゾンを見たり。
まわりの人たちに聞いてまわった。
10人中、9.8人が知っていた。
テレビドラマ化された。ビデオにとった。きたがわけいこが主役だった。
ビデオ見るたびに泣いているなどなど。感想・続々・・・

あまりにも知らない人がいなくて、納得できなくて、最後に妹に電話した。
すごく知っていた。

夫から「あまりにも大きなクジを当てて、ナットクできないでいるんだよ」
「40年も医者やってる自分がぷちぷちぷち有名人で、相手が24歳で40万部というのが
ナットクできないんだよ」という。
「なんでも知ってるつもりの自分が唯一「なにも知っていない人」になってしまって
プライドが許さないんだよ」など揶揄する。

でもあまりにも、謙虚でういういしくて、若くて赤ちゃんと写っていたので。
しあわせざかりの主婦の方だと決めつけていた。

フェイスブックは、相手の方のことを知らないまま、どんどん関係が進んでいく。
ちょっとついていけない。

里恵さんの件とは別に、

自分が何のために、何をしたくてこのソーシャルネットワークに
入っているかについては考えなくてはと思っている。

もともとは本を知っていただくためだった。
しかし出版は目的ではない。
手段でもない。
でも遊びでもない。

じゃあなに? 何なのよ! と問いかける自分がいる。