年休・2

今日も年休だった。

夫が「朝風呂やってるよ」というので早速、のった。

6時に家を出て、温泉に入って、モーニングを食べて帰ってきた。

「ラドン温泉がすごく疲れがとれる」という一言が効いたのだ。

今の私は、マッサージも整体も効かないくらいの疲れなのだ。

プールをお休みしている。それがよくないと思う。

☆     ☆     ☆

朝風呂から帰って、また出版作業にとりかかった。

もう頭が働いていないことがわかる。

それでも、今日でなんとか終わりにした。

☆     ☆     ☆

本を出すたびに思う。

たしかに、楽しい。やりがいもある。たくさんの出会いがあって人生の充実は

すごい。

でもいやだ。

生活が乱れる。仕事も家事もからだの調整も全部に無理がくる。

わたしはやっぱり、平凡な暮らしの中で健康的に楽しめるのが一番だ。

これから「売る」という作業もある。

でもね。

できあがると売りたくなる。

でもでも。

平凡が一番。

平凡で平穏で、からだの調子が良くて・・・・・・

でも、そういう平凡なことが案外、大事なんだよ。

暮らしを丁寧に生きることが一番、しあわせの近道なんだよ、と

いうことを書くために、みずから平凡でない生き方を選ぶなんて

わたしって矛盾しているなあといつも思う。

「あなたのことを

一番知っているのは

多分あなたのともだち。」

というエッセイが私の本の中にある。

「好きなことができなくなったら、

こんなはずじゃないとがんばる人が多い。

でもそんな時こそ、疲れているとき。

ゆっくり休むとき」という文もある。

今の私は好きなキッチン作業が苦痛でしかない。

今の私はしあわせではない。

いつもの散歩友だちに「散歩しよーよ」って電話できるくらいの時間のあるときが

一番しあわせである。ずっと行ってない。

旅行もいいけど、散歩のほうが、ずっとずっと好きだなあ。

年休

たった週に2日の職場だったのに、3年間で9日の年休が

たまっていました。

いかに休まなかったか、自分でも感心するやら、あきれるやら。

でもこんな時のためにとっておいて良かった!

あいかわらず、出版作業に追われています。

まだまだ順番にこだわっています。

これはやっぱり、私以外の他の人だれでもやれることではない。

また、私ひとりでもやれることじゃない。

ものすごく疲れる作業です。

写真にも、言葉にも、理屈のある理論めいた本ではないから。

順番のリズム。

すっと人の心にはいっていく順番になっているかどうか。

重なっていないか。しつこくなっていないか。

同じことを二度言って、言いたいことを強調できるとき。

同じことを二度言って「聞きたくない」と思わせてしまう時。

あ、大事なことを忘れてました。

今日はこれで・・・・・・・だいぶ疲れてます。

猫たちは喜んでます。

出版作業

水曜日に、所用で隣のM市まで車で出かけた。

たった一時間とちょっとなのに、その後不整脈が出て、調子が悪い。

運転は遠くを見続けるので、交感神経が優位になる。

私の場合、運転は30分が限度なのだ。

近いいずれ、車の運転ができなくなることを考えると、街に脱出したいと思う。

でも、田舎の快適な暮らしもまた身についてしまった。

「ああ、終の棲家は、この山の中か」と言い。

「そんな暗い顔で言わなくてもいいだろう」と夫に言われた。

「もしさ、もしよ。この写真集が売れたら、ここに連れてきてくれたあなたに

とても感謝すると思う。でもさ、全然売れなかったら。。。。。ひょっとして

あたなをうらむかも」などと言って、夫を困らせた。

とてもひとりで出来る作業ではないので、知人の若い女性をたのんだ。

出版社から送ってきたものを切り分け、いろんな組み合わせでやってみることにした。

ただ一部と二部に分けるだけで ふたりで4時間もかかり、

ふたりとも、へとへとになった。ひとりでは無理だ。

明日もあさっても、しばらく作業は続く。

本来、出版社がやってくれる仕事である。

なんで私がやらなければいけないのかわからないが、

でもふたりで、ああでもない、こうでもないとやっていたら

ふたりとも、とても楽しかった。

彼女のご主人がうつ病で休職中だということで、アドバイスが

とても役だった。

医者の立場ではなく、読む人や患者さんの立場から考えたことが

とても役だった。

本を作るのは、大変だけど楽しい。

たくさんの素人の方のお力を借りて、やっと世に出ようとしている。

3階に逃げた猫

わが家は、夫が主夫だから、猫が夫につく。

今朝だって、腹立たしいこと、この上ない。

レモンとイチゴ、私が三人で起きた。

私はキッチンで働いている。

夫はまだ寝ている。

と、夫の部屋の前で、にゃあにゃあ鳴いて起こすのだ。

私がいるのよ。一階には。

3人で遊べばいいじゃない。

それがイチゴはいやらしい。

夫がいないので、さびしくて起こしに行く。

「パパを起こしてくれたのね」とにこにこしてればいいものを・・・・・・

「こらあ・・・お母さんがいるのに不満なんかー」と追いかけてやった。

3階まで逃げてしまった。下をながめおろしている。

にくらしいやら、かわいいやら・・・・・・

レモンは知らぬ顔である。

落ちると危ないので3階に行けないようにしていたが、最近柵をはずした。

昔こわかった思い出があるので、二匹とも4階には行かない。

猫は賢い。よく覚えているものだと思う。

でも猫が広々とした中で楽しむのをみていると、もう人間どももアパートやマンションに

住まうことは無理だとあきらめている。

気合いで作る・わが家の朝ごはん

40歳から50歳の食事が、50歳から60歳の時の健康を決める。

50歳から60歳までの食事が、60歳から70歳までの健康を決める。

60歳から70歳までの食事が、70歳から80歳までの健康を決める。

それを本と臨床の両面から知ったときから、料理に手抜きができなくなった。

       ☆     ☆     ☆

夜のお仕事をしている方に、お食事はどうしているの? と聞いた。

「朝ごはんが一番、まともかなあ」という。

何事も具体的な会話にしないと気のすまない私。

「じゃあ、ごはんに焼き魚、味噌汁に、おひたしね?」というと彼は言った・

「いや。パンとジャム。ヨーグルトと果物」

わたしは黙ってしまった・それ以上言えなくなった。

良妻賢母の誉れ高い、専業主婦の奥さんだ。

たぶん、知識がないか。ご主人が単に食べたがらないか。

          ☆     ☆     ☆

わが家は、昼がおむすびだけ。

夜もすごい短い時間で作らないといけない。

だから朝はすごい。

わかめも芋も豆もきのこ類も。

野菜も卵も肉も。

一応すべてが、サラダとスープの中に入っている。

手抜きしたい。

でも10年のちを思うと手抜きできない。

わが家は、6人の子供が全員遠い。

誰の世話にもなれないと思うと、気合いがはいる。

きちんとプールに行くのもそうだ。

子供たちの世話になれない。遠すぎて無理。いつも覚悟している。

気合いの入り方が違う。

母がそうだった。

「あやこは忙しいし遠い。ぜったい世話にはなれん」

これが口癖だった。亡くなる直前まで、手も足も頭もしっかりしていた。

母が私を思う故の気合いの入り方はすごかった。

人生は気合いがはいるかどうかで大半が決まる。

ブログも気合いで続けている。

気合いか・・・どこかで聞いた言葉だなあ。

でも、好きな言葉だ。

今日も気合いで働いている。

本も難航している、が、気合いで出すぞっ!

時間よ 止まれ!

比較的最近、新築された一軒家にお住まいの女性の先生。

「家にいて、一番しあわせっ!と思うときは、いつですか?」とおたずねした。

「そうね・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「陽なたぼっこしている時かなあ」と答えられた。

わが家もそうだが、最近建てる家は、陽あたりに相当の注意を払ってある。

実は、わたしもそうだ。

今日みたい日は。

「ああ、時間がこのまま止まってくれたらいいと思うの」と思わず口走ってしまった。

それくらい、陽あたりのよいところで陽なたぼっこするのは気持いい。

別荘にやってきたお隣さんが、雪も多く寒いので一日で帰ってしまわれた。

もったいない!!

冬だけ暖かいところへ移住する友人も何人かいる。

でも、このあたりの冬は、住まいに陽あたりさえ配慮してあれば

暖かい土地の陽あたりとまた違った、なんともいえない

ほっこりした暖かさで、雰囲気や空気がとにかく素敵だ。

私は夏も良いが、秋から冬の、この陽あたりが本当に好きだ。

私の写真はさり気ないが、

陽あたり、陽だまり、木漏れ日、空の青さ、凛とした空気。

そういうものがわかるように撮ろうとしている。

写真としての上手さなんか知ったことじゃない。

実はそういう心地よさを伝えたい。

猫だって・・・・・・・・・・・・

ぜったいからまないはずのレモンがめずらしく、イチゴにからんでいた。

いつもレモンを「待っている」イチゴ。うれしかっただろうね。

いらいら。

めったにイライラ感など経験しない私。

今日はめずらしくイライラしてどうしようもない。

やらなければいけないことが多すぎるせいだと思う。

確定申告、オンライン セミナー、本の出版のこと。

多分負担になっているのだろう。

夫の夕食を無視し続けたら、とうとう夫が自分で作った。

「こんな美味しいみそ汁は始めてだ。うちの妻は、40年も作っていると

いうのに、これほどのみそ汁が作れないなんて信じられない」ときた。

でも本当に美味しかった。

今日の青い空

ワタシのおとうにゃんは、面倒見が良くてやさしい。

おかあにゃんは一日中、バタバタと動きまわっている。

おとうにゃんからは

「ちゃんと猫の面倒をみろよ。産んだんだろ?」と叱られてばかりいる。

するとおかあにゃんは「じゃあ、アンタが働きに出る?」と抵抗する。

「稼ぐのも、家事も私ばっかり。じゃああなた、働きに出る?」と言い返す。

「そんな話にすりかえるなよ。ちゃんとかわいがってやれ」とおとうにゃんが言う。

これってゲームっていうのかなあ。

同じことばかりでふたりは喧嘩になる。ゲームみたい。きづいていないみたいだけど。

ワタシたちにしたら、どちらでもいい話なのに。

ワタシの母親は、うちではおとうにゃん。

それでいいじゃーん、って思う。

「猫の写真撮る暇があったら、ホンモノの猫をかわいがれ」って

おとうにゃんは言う。

「ホンモノの猫がニャオニャオ鳴いてるのに、写真の猫ばかりながめて、

本末転倒もいいところだ」とおとうにゃんが言う。

「ほんとにそうだわ」とおかあにゃんは腹をかかえて笑っているが、

でもやっぱり、ワタシの爪を切る暇があったら、写真だ。

ホンモノを見ないで写真のほうをながめては「よく撮れた」だの

「イチゴは不細工だから写真うつりが悪い」だの

ぶつぶつ言っている。

「写真うつりが悪い」だなんて余計なお世話だわ」

雪の朝

カーテンを開けると雪。

北陸の雪の朝は、美しいというより気持ちが重くなった。

雪も重かった。

このあたりは雪が軽く、花のように舞ったり、

あっという間に解けてしまうので、雪を楽しもうという気持ちになる。

雪道を職場に向かうのは気持ち良い。

帰り道では、すっかり解けていた。